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再提出された「スパイ防止法案」に市民が反発...「ロシアとの関係強化」を目論むジョージア与党の狙いとは?

HOW GEORGIA SIDED WITH ITS ENEMY

2024年5月16日(木)16時30分
アニ・チキクワゼ(ジョージア人記者、米ワシントン在住)

野党関係者の間には混乱が広がり、内輪もめや対立が起きている。彼らが助けを期待するのは、2年半以上も獄中生活を強いられているサーカシビリだ。

だが、かつてのカリスマも求心力を失っている。ポピュリズムへの転向も、政治的なご都合主義に失望している有権者の共感を得られなかった。拷問や虐待のためともいわれる健康状態の悪化も懸念されている。

自由運動党のボケリア党首は「多くの人がイワニシビリの成功を見て、ポピュリズムと民族主義が勝利を呼ぶ戦略だと考えている」と指摘。「だがこのやり方は、国の将来にとって有害であり現実的でもない。イワニシビリと同じ条件で勝つことは不可能だ」と、彼は強調した。

政治的、社会的、経済的な圧力が高まり、各種制度が機能不全の状態にあるなか、ジョージア国民はさらに将来を悲観するようになった。今では6人に1人が、国を出て行くことを考えているという。

「従業員の3分の1が国を去った」と嘆くのは、ジョージアの大手ホテルチェーンの管理職ルスカ・ツカダイア。「私だって、国の将来に希望など見いだせない。でも誰もが出て行ったら、この国はどうなる?」

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