アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プーチンの危険なハルキウ攻勢
Putin Launched Kharkiv Offensive With 'Risky' Manpower Shortages: ISW
米連邦議会は4月末になってようやく、ウクライナ向けの追加軍事支援の予算案を可決。ウクライナは欧米からの軍事支援に大きく依存しており、ロシアはウクライナ国内の防衛インフラを標的にしている。
予算案が可決された際にアメリカ政府は、現地に向けた軍事支援の輸送をできるだけ早急に開始すると述べていた。
ロシア国防省は11日、ロシア軍がハルキウ州のロシア国境に近い5つの集落を「攻撃行動」を経て掌握したと明らかにした。
ハルキウ州のオレフ・シネフボウ知事は12日、同州ではこれまでに4000人以上が避難したと語った。またゼレンスキーは11日、ウクライナは国境沿いで反攻作戦を行っていると述べた。
またISWは、ロシア軍は「この地域で行われている攻勢作戦をさらに強化するため、近々」予備役を招集するだろうとの見方を示した。
「もっとも、入手可能なあらゆる資料から見るに、ロシア軍はハルキウ市を包囲し制圧するような大規模な攻勢作戦を行うには人員不足だ」とISWはリポートで指摘した。ロシア政府はハルキウ市に向けて進軍する一方で、ウクライナの戦力を前線の他の地点からこちらに引きつけたいのだろうとISWは分析している。
ロシアがウクライナ国内にさらに侵入し、ボウチャンスクのような国境近くの比較的大きな町への攻勢を強めようとすれば、ウクライナ軍の「ますます激しい抵抗」を受けるだろう、とISWは言う。
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