ガザ支援「ワールド・セントラル・キッチン」スタッフ7人死亡、イスラエルが「組織的」に狙ったと団体創設者
イスラエル軍の空爆で天井に穴が空いた支援団体「ワールド・キッチン・セントラル」の車(4月2日、ガザ地区) REUTERS/Ahmed Zakot
パレスチナ自治区ガザで支援団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」のスタッフ7人が死亡したことを巡り、WCK創設者でスペイン出身の著名シェフ、ホセ・アンドレ氏は3日、イスラエル軍が車列を「組織的に1台1台」狙ったとの見方を示した。
ロイターのインタビューで、WCKとイスラエル軍の間には明確なコミュニケーションがあったとし、イスラエル軍が支援従事者の動きを把握していたと指摘。
「誤った位置を空爆したというような単に不運な事態ではない」とし「1.5、1.8キロメートルに及ぶ非常に明確な人道支援車列で、車の屋根には非常にカラフルなロゴがあった。われわれが誰で、何をしているのかは非常に明確だ」と述べた。
その上で、車列の位置をイスラエル軍は把握していたとし、米政府と死亡した支援従事者の出身国による調査を要求。「(イスラエル軍は)われわれのチームが車3台であの道路を移動していることを知っていた」と述べた。
イスラエルのネタニヤフ首相は攻撃が意図的でなかったとしているが、アンドレ氏はこの説明を一蹴した。