米ボーイングの内部告発者、遺体で発見 安全性問題巡り係争中

米航空大手ボーイングの製造安全基準について内部告発したとされる元従業員のジョン・バーネット氏(62)が遺体で発見されたと、サウスカロライナ州当局が明らかにした。自殺とみられるという。写真は2017年2月、ワシントン州レントンにあるボーイングの生産施設で撮影(2024年 ロイター/Jason Redmond)
米航空大手ボーイングの製造安全基準について内部告発したとされる元従業員のジョン・バーネット氏(62)が遺体で発見されたと、サウスカロライナ州当局が明らかにした。自殺とみられるという。
チャールストン郡検視局は12日、バーネット氏が銃で自らを撃ったとみられると明かし、警察が捜査していると述べた。
弁護士は、バーネット氏がボーイングの品質管理を担当し「787ドリームライナーの極めて深刻な安全問題を明らかにし、報復を受けて敵対的な職場環境に置かれた」と指摘。
また、内部告発を巡るボーイングとの訴訟のさなかだったとし「彼が自ら命を絶つような兆候は全く見られなかった。信じられない」と述べた。
バーネット氏は、今年1月にボーイング737MAX9の一部側壁が吹き飛び緊急着陸した事故後もメディアの取材に応じていた。
ボーイングは声明で「バーネット氏の死を悲しんでいる」などと述べた。


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