米副大統領、イスラエルを明確に批判 ガザ「人道的大惨事」
3月3日、ハリス米副大統領は、パレスチナ自治区ガザの「人道的大惨事」に十分対処していないとしてイスラエルを明確に批判した。アラバマ州セルマで撮影(2024年 ロイター/Megan Varner)
ハリス米副大統領は3日、パレスチナ自治区ガザの「人道的大惨事」に十分対処していないとしてイスラエルを明確に批判した。
アラバマ州セルマで演説し、即時停戦を呼びかけたほか、6週間の戦闘停止と引き換えに人質を解放する案を受け入れるようイスラム組織ハマスに訴えた。
同時に「ガザの人々は飢えている。状況は非人道的だ」とし、「イスラエル政府は支援物資搬入を大幅に増やすために一層努力しなければならない。言い訳はできない」と断じた。その上で、新たに検問所を開き、物資搬入に「不必要な制限」を設けないことなどを求めた。
再選を目指すバイデン大統領にとって、左派寄りの有権者によるガザ紛争への反発が痛手となる中、ハリス氏のコメントは紛争を巡る政府内のいら立ちを反映している。
ハリス氏はイスラエル戦時内閣メンバーのガンツ前国防相と4日にホワイトハウスで会談する予定で、率直なメッセージを伝えるとみられる。
2024年12月10日号(12月3日発売)は「サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦」特集。地域から地球を救う11のチャレンジとJO1のメンバーが語る「環境のためにできること」
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら