パキスタン「総選挙後の混乱、野党系が最多」は何を意味するか? 経済も治安も危険水域の国の行方
深刻なインフレも見過ごせない。昨年12月のインフレ率は29.7%。今年も20%台で推移する可能性が高い。一方、今年の経済成長率は2%程度にとどまる見通しだ。
問題は経済だけではない。治安の状況も危険なレベルまで悪化している。
武装勢力の「パキスタン・タリバン運動(TTP)」と「ISホラサン州(IS-K)」は、北西部のカイバル・パクトゥンクワ州と南西部のバルチスタン州でほぼ連日、武装攻撃を実行している。弱体な政府では、治安を安定させることも容易でない。
要するに、いまパキスタンは大きな岐路に立たされている。ここで針路を誤れば、重大な危機に陥りかねない。
パキスタンの3大政党は、党利党略を超えて対話に乗り出し、政治的なコンセンサスを見いだすべきだ。パキスタンをどんな未来へ導くか。それを話し合うことが切実に必要とされている。
From thediplomat.com

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