ウクライナが誇る「ゴースト」のスナイパー、1.5km先の敵兵を狙撃する「神業」...司令官が動画を投稿
Video Shows Ukraine's 'Ghost' Snipers Hit Enemy 1700 Yards Away
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<ウクライナ陸軍のエリート部隊に所属する「ゴースト」集団が、はるか遠方のロシア兵の狙撃に成功する様子を捉えた動画が公開された>
ウクライナ軍がロシア軍を撃退すべく戦いを続けるなか、ウクライナ陸軍の司令官が、同軍の「スナイパー」の高い能力をアピールする動画を公開した。動画に映っているスナイパーは、陸軍が誇るエリート部隊に所属する「ゴースト(幽霊)」と呼ばれる集団の一員だという。
■【動画】エリート集団「ゴースト」の神業...スナイパーが遠方のロシア兵を狙撃する様子
ウクライナ陸軍のオレクサンドル・シルスキー司令官は10月3日、メッセージアプリ「テレグラム」の自身の公式チャンネル上で2本の動画を公開。17世紀にウクライナ南部に存在したコサック集団の指導者から名前を取ったエリート部隊、「ヘトマン・ボフダン・フメリニツキー」独立大統領連隊の「幽霊」集団の活躍を撮影したものだと説明を添えた。
シルスキーによれば、動画は同集団が「1500メートル離れた場所にいるロシア兵2人」を排除する様子を捉えたもの。狙撃に使用されたのは、射程距離が長い大口径ライフルのメーカーとして有名な米バレット・ファイアーアームズ社(親会社は豪NIOA社)のバレットMRAD338型ライフルだ。
この2本の動画にシルスキーは「英雄たちに栄光あれ」という言葉を添えて投稿した。これらの動画が長さ約1280キロメートルに及ぶ前線のどこで、いつ撮影されたものかは、明らかにされていない。
動画はいずれも木の葉のようなものに隠れた場所から撮影されたものとみられ、2本のうち少なくとも1本の動画には、スナイパーが大きな共同住宅のようなものに向かって発砲している様子が映っている。
本誌は動画の信ぴょう性について独自に裏付けを取ることはできず、この件についてロシア国防省にメールでコメントを求めたが、返答はなかった。
目指すはロシアとクリミアを結ぶ「橋」の寸断
シルスキーは、ウクライナのほかの軍高官や政治家などと同じように、自身のテレグラム上に頻繁に戦闘の様子を捉えた動画を投稿している。9月後半には、独立大統領連隊に所属するスナイパーがロシア軍の複数部隊に向かって発砲する様子を捉えた別の動画に「よくやった」という言葉を添えて投稿した。
シルスキーは、ウクライナが同国南東部で展開している反転攻勢の作戦を指揮している。6月上旬から始まった反転攻勢は、クリミア半島とロシア西部を結ぶ「橋」(黒海およびアゾフ海沿いのロシア軍占領地域)の寸断を目指している。