最新記事
注目ニュースを動画で解説

移籍先の大本命は? 大谷翔平「争奪戦」をMLB取材歴32年のジャーナリストが展望【注目ニュースをアニメで解説】

2023年10月20日(金)18時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
移籍先に注目が集まる大谷翔平

Newsweek Japan-YouTube

<大谷の来季の所属チームについて、ロサンゼルス・タイムズ紙などのMLB担当記者・コラムニストを歴任してきたスポーツジャーナリストのスコット・ミラーが考察。本誌の特集記事の内容をアニメーション動画にして一部紹介する>

アメリカンリーグでホームラン王に輝き、2桁勝利も達成──終盤に戦線離脱したものの今年も二刀流で大活躍した大谷は、この冬フリーエージェント(FA)となる。射止めるのは果たしてどの球団か。

本記事では、本誌YouTubeチャンネルの動画「移籍先の大本命は? 大谷翔平「争奪戦」の行方をMLB取材歴32年のジャーナリストが展望【アニメで解説】」の内容をダイジェスト的に紹介する。

 
◇ ◇ ◇

大谷の2023年は予期せぬ形で幕を閉じた。8月に右肘の靭帯を損傷し、9月初めに右脇腹を痛め、9月19日には右肘の内側側副靭帯の手術を受けた。

シーズン途中にロッカーから荷物が消えたことで、ロサンゼルス・エンゼルスでのプレーは今季限りか、と憶測が飛び交った。

nwyt231020_ohtani1.jpg

2024年に大谷がプレーするチームとして大本命なのは、ロサンゼルス・ドジャースだ。今季開幕から大谷が登板するたびにスカウトを派遣するなど、ドジャースはその関心を隠さない。トレイ・ターナーやジャスティン・ターナーといった主力選手を夏前に放出し、報酬を軽減したのもそのあらわれだ。

南カリフォルニアは慣れ親しんだ地であり、大谷にとっても移籍しやすいはずだ。さらに、この11年の間にナショナルリーグ西地区で10回優勝しているドジャースは、優勝できるチームでプレーしたい大谷にとって最高の環境と言っていいだろう。

nwyt231020_ohtani2.jpg

9月27日時点のスポーツベッティングサイト「SportsBetting.ag」の予想では、大谷がエンゼルスと再契約しない場合の他球団の獲得オッズで、ドジャースを筆頭に西海岸のチームが上位に並んだ。(編集部注:10月に入り、メッツやレッドソックスなど東海岸のチームへの移籍の噂も報じられている)

資金力のあるヤンキースは軽視できないが、ニューヨークが大谷の性に合うかどうかは分からない。今は登板後のみ受けることにしている取材も、押しの強いニューヨークの報道陣がそれを受け入れるかも不明だ。

nwyt231020_ohtani6.jpg

業界関係者の間では、大谷がこの冬FAになれば10年契約で5億ドル以上を提示されるとの見方もある。右肘手術の影響は未知数だが、彼の人柄と実績を思えば提示額は大して下がらないとみられている。

執刀したニール・エルアタラッシュ医師は次のように太鼓判を押した。「24年の開幕日には完全に回復して何の制約もなくヒットを打つ準備ができていて、25年には投打両方をこなせるはず」

nwyt231020_ohtani8.jpg

爪割れとマメと脇腹、終盤にかけての疲労がネックだが、勝てるチームでプレーすれば負担が減り、彼のキャリアにとってプラスになるかもしれない。契約書にサインするのに期限はないが、春季キャンプの開始前になるのは確実で、各球団とも恐らく年内に契約をまとめたがるだろう。

エンゼルスのチームメイト、ミッキー・モニアック外野手は「ショーヘイは自分と家族にとってベストな決断をするだろう。チームメイトとして応援するよ」と述べ、同じく同僚で大谷とともに先発投手陣の一角を担ってきたパトリック・サンドバルも次のように語った。「彼がふさわしいものを得れば満足だ。彼は常に最高レベルでプレーしてきた。報われて当然だ」

nwyt231020_ohtani10.jpg

■詳しくは動画をご覧ください。

自動車
DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米国防長官「抑止を再構築」、中谷防衛相と会談 防衛

ビジネス

アラスカ州知事、アジア歴訪成果を政権に説明へ 天然

ビジネス

米連邦地裁、マスク氏の棄却請求退ける ツイッター株

ビジネス

中国国営メディアがパナマ港湾売却非難を一時投稿、ハ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...スポーツ好きの48歳カメラマンが体験した尿酸値との格闘
  • 4
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 5
    「炊き出し」現場ルポ 集まったのはホームレス、生…
  • 6
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 10
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中