米連邦地裁、マスク氏の棄却請求退ける ツイッター株取得巡る集団訴訟

実業家イーロン・マスク氏（写真）がツイッター（現Ｘ）取得時の情報開示を遅らせ、当時の株主を欺いたとして提起された集団訴訟の棄却をマスク氏が求めていた件で、マンハッタン連邦地裁は２８日、マスク氏の請求を退けた。２０２３年１１月の代表撮影。（２０２５年　ロイター）

［ニューヨーク　２８日　ロイター］ - 実業家イーロン・マスク氏がツイッター（現Ｘ）取得時の情報開示を遅らせ、当時の株主を欺いたとして提起された集団訴訟の棄却をマスク氏が求めていた件で、マンハッタン連邦地裁は２８日、マスク氏の請求を退けた。

連邦地裁のアンドリュー・カーター判事は、規制当局への不適切な開示およびツイッターの将来に関して誤解を招く投稿、同社の株式を「ひそかに」買い増す戦略によって、マスク氏が意図的に不正をはたらいたとする原告側の主張は妥当だと述べた。

原告によると、マスク氏は５％超のツイッター株を保有したが、期限の２０２２年３月２４日までに証券取引委員会（ＳＥＣ）に開示せず、その後も買い進め、４月４日に持ち株比率を９．２％と公表した。ツイッター株は同日、前日終値比２７％超上昇した。

原告は、マスク氏がツイッター取得額を２億ドル余り節減する一方、人為的に引き下げられた価格でツイッター株を売却した投資家は損失を被ったと主張していた。

情報開示の遅れについては、ＳＥＣもマスク氏を提訴している。