「ヒグマvsクロクマ」のレア対決...世界でも数少ない「共存」地域で起きた、子グマを守る母グマの戦い
U.S. Forest Service - Tongass National Forest

写真はイメージです Gerald Corsi/iStock
<動画が撮影されたアラスカ州南東部アナンは、ヒグマとクロクマの両方が狭い地域に共存している世界でも数少ない場所の一つ>
米アラスカ州のトンガス国有林で、ヒグマとクロクマが一触即発の「にらみ合い」をする珍しい瞬間が撮影された。高い木の上にはクロクマの子どもがおり、母グマはその木の根元付近を歩きまわって、近づこうとするヒグマと対峙する。米農務省林野局トンガス国有林は、7月31日にこの動画を「ママがにらんでる!」というコメント付きで投稿した。
■【動画】米アラスカ州で撮影された、世界でも珍しいヒグマとクロクマの「対決」の瞬間
この動画が撮影されたのはアラスカ州南東部のアナンクリーク。ランゲルの町から約50キロメートル離れた場所だ。米林野局は「アナンは世界でもヒグマとクロクマの両方を見ることができる数少ない場所の一つだ」とコメントし、さらにこう続けた。「だからクロクマが木の上に隠れている子どもを守るためにブラウンベア(ヒグマ)を縄張りから追い出そうとする、このようなにらみ合いが起きる」
クロクマとヒグマがこのような比較的狭い地域で共存しているのは珍しい。通常は少ない食料をめぐって激しい競争が起きるため共存が難しいからだ。だがここは違う。アナンクリークはアラスカ南東部で最大級のカラフトマスの回遊域であり、ヒグマもクロクマも食料の調達には困らない。「このように食料が豊富なことから、異なる種同士の交流はその大半が非暴力的なものだ」と林野局は説明している。
ヒグマとクロクマに遭遇したら
ヒグマとクロクマは近縁種だが、幾つかのはっきりした違いがある。ヒグマの特徴は丸く盛り上がった背中、長くて湾曲した爪と筋の通った鼻梁だ。体はヒグマの方が大きく、四つん這いの姿勢で肩の高さが地面から約90~150センチ。米国立公園局によれば、クロクマがこのサイズまで大きくなることは滅多にないという。
クロクマは耳がより突き出ている傾向が強く、爪が短いためより効率的に木を登ることができる(ヒグマも木登りはできる)。
クマと遭遇した時のために、これらの種の違いを知っておくことは重要だ。国立公園局は、ヒグマに襲われた場合の最善の対処方法は「死んだふり」をすることだと言っている。腹ばいになって頭の後ろで両手をしっかりと組む姿勢だ。それでもクマが襲ってきた場合にのみ、反撃を試みるべきだという。
クロクマの場合はその逆で、決して死んだふりをしてはならない。まずは逃げることを考えるべきだが、それが無理な場合には、クロクマの顔と鼻口部を狙って攻撃しよう。
ヒグマやクロクマが人間を襲うことは滅多にない。それを覚えておくことは重要だが、それでもヒグマやクロクマからは適切な距離を取るようにしなければならない。
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