プリゴジン、故郷サンクトペテルブルクで身内だけで密葬 補給部門トップの葬儀にはワグネル傭兵らが参列
ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者で、23日に搭乗していた航空機墜落で死亡したエフゲニー・プリゴジン氏の葬儀が非公開で執り行われた。29日、サンクトペテルブルクで撮影(2023年 ロイター/Stringer)
ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者で、23日に搭乗していた航空機墜落で死亡したエフゲニー・プリゴジン氏の葬儀が出身地サンクトペテルブルク郊外の墓地で執り行われた。同氏の広報担当が29日明らかにした。
葬儀は非公開で行われた。現地メディアによると、遺族の希望という。国内外にその名を広く知られた同氏の存在感とは対照的な葬儀だった。
現地メディアが墓地の従業員の話として報じたところによると、葬儀に出席したのは友人や家族20─30人のみ。葬儀はわずか40分で終了した。
広報担当者はメッセージングアプリ「テレグラム」に「エフゲニーとの別れは非公開で行われた」と投稿。希望者は墓参も可能とした。
ソーシャルメディアに公開された写真には、故郷の墓地にある、赤いバラを中心とした花に囲まれたプリゴジン氏の墓石が写っていた。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は同日、プーチン大統領はプリゴジン氏の葬儀に出席する計画はないと述べていた。
一方、同じ航空機墜落で死亡したワグネル軍備補給部門のトップ、ヴァレリー・チェカロフ氏の葬儀も同日、サンクトペテルブルクの別の墓地で行われた。
チェカロフ氏の葬儀には遺族やワグネルの傭兵、プリゴジン氏が経営する企業グループの従業員ら数十人が参列。ロイターのカメラマンも動画を撮影した。動画によると、ロシア正教会の司祭が祈りを捧げ、チェカロフ氏の棺の前で香炉を振り、参列者は花束を手に別れを惜しんだ。