最新記事
ロシア

本物のプーチンなら「あり得ない」仕草......ビデオに映った不可解な行動に、「影武者説」が再燃

Putin's Awkward Wristwatch Mishap Fuels 'Body Double' Conspiracy Claims

2023年8月27日(日)07時05分
イザベル・ファン・ブルーゲン
ウラジーミル・プーチン大統領

ウラジーミル・プーチン大統領(2016年12月) ID1974/Shutterstock

<いつも腕時計を右手にはめているロシアのウラジーミル・プーチン大統領だが、本人ならあり得ないような行動が撮影された>

「認知症説」や「影武者説」が何度も浮上してきたロシアのウラジーミル・プーチン大統領だが、今度は自分が腕時計をどちらの手にしているのか分からなくなる姿を捉えた映像が公開され、話題になっている。映像のプーチンは、右手に腕時計をはめているのに、自然に時計を見るような仕草で左手首あたりを見ようとする。プーチンが右手に腕時計を着ける習慣があるのは有名だ。

■【動画】右手に腕時計をはめているのに、逆の手首をのぞき込む...不可解な行動をするプーチン

ウクライナ内務省の顧問アントン・ゲラシチェンコは8月22日、ロシアの戦略的開発評議会に出席したプーチンの映像をX(旧Twitter)に投稿。「プーチンは右手に腕時計をしているのを忘れている。それとも、あれはプーチンではないのか?」と書いた。プーチンは、腕時計の時間を確認するような素振りを見せたが、右手ではなく左手を見ている。

プーチンは、自身が右手に腕時計をするのは左利きだからではなく、習慣だと国営メディアに述べている。2008年には、腕時計をはめるのが好きなのだが、左手につけると時計の「王冠」部分がこすれてしまい「痛い」と語っていた。

習慣や外見だけでなく、身長まで変化

経済学者でジョージタウン大学非常勤教授のアンダース・オースルンドは、「同時刻に『プーチン』が違う場所に現れたり、動きに明らかな違いがあったりする。そして今度の『プーチン』は、どちらに時計をはめているか分からなくなっている。主要メディアは、プーチンが影武者を1人か2人使っていると指摘すべきときだ」とXに投稿した。

ウクライナ軍事情報総局のアンドリー・ユーソフ報道官は6月、プーチンは特定のイベントで自身の代役を務める影武者を使っていると述べた。「これは、諜報員による情報収集と、人相学者をはじめとする多くの専門家の評価に基づく事実だ」とユーソフは語っている。

ウクライナ国防省の情報機関トップ、キリロ・ブダノフは昨年8月、公の場に現れたプーチンの耳の形が違って見えたことが何度もあったと指摘している。ブダノフはウクライナのテレビ局に対し、プーチンの習慣、外見、身長までもが変わったと述べた。

税制
日本のモデルは「合理的」。安定財源として期待される「たばこ税」はどうあるべきか?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米11月ISM非製造業総合指数52.1に低下、価格

ワールド

米ユナイテッドヘルスケアのCEO、マンハッタンで銃

ビジネス

米11月ADP民間雇用、14.6万人増 予想わずか

ワールド

仏大統領、内閣不信任可決なら速やかに新首相を任命へ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
2024年12月10日号(12/ 3発売)

地域から地球を救う11のチャレンジと、JO1のメンバーが語る「環境のためできること」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康体の40代男性が突然「心筋梗塞」に...マラソンや筋トレなどハードトレーニングをする人が「陥るワナ」とは
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    韓国ユン大統領、突然の戒厳令発表 国会が解除要求可決、6時間余で事態収束へ
  • 4
    混乱続く兵庫県知事選、結局SNSが「真実」を映したの…
  • 5
    NewJeansの契約解除はミン・ヒジンの指示? 投資説な…
  • 6
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 7
    肌を若く保つコツはありますか?...和田秀樹医師に聞…
  • 8
    【クイズ】核戦争が起きたときに世界で1番「飢えない…
  • 9
    JO1が表紙を飾る『ニューズウィーク日本版12月10日号…
  • 10
    ついに刑事告発された、斎藤知事のPR会社は「クロ」…
  • 1
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 2
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていたのか?
  • 3
    健康体の40代男性が突然「心筋梗塞」に...マラソンや筋トレなどハードトレーニングをする人が「陥るワナ」とは
  • 4
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 5
    メーガン妃の支持率がさらに低下...「イギリス王室で…
  • 6
    NewJeansの契約解除はミン・ヒジンの指示? 投資説な…
  • 7
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 8
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 9
    エスカレートする核トーク、米主要都市に落ちた場合…
  • 10
    バルト海の海底ケーブルは海底に下ろした錨を引きず…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中