戦略爆撃機を破壊し、モスクワを恐怖に陥れるーウクライナドローン軍がロシア領内を激しく侵食しはじめた
Drone Strikes on Russian Airfields May Be Coming from Inside Russia: U.K.
英国防省によれば、ロシアはTu-22M3爆撃機を、「不正確さで悪名高いKh-22長射程空対艦ミサイルをウクライナに向けて」発射する際にも用いている。
だが、ロシア領内の奥深くで戦闘機が破壊されたことは、戦争がロシア国民の近くに迫っているのに、ロシア政府が空軍基地や戦略的に重要な拠点を守れていないという印象を与える。
英国防省は、「LRA(長距離戦闘機)の飛行場に対する攻撃が成功したのは、今回で少なくとも3回目だ。領内の奥深くに位置する戦略的拠点を防衛するロシアの能力に、またもや疑問符がつけられた」と述べている。過去の攻撃には、サラトフ州の州都サラトフに近いエンゲリス空軍基地を標的にしたものも含まれている。ウクライナの前線から数百キロ離れた同基地は、ロシアの戦略的爆撃機の多くが拠点としている。
ワシントンDCを拠点とする米国のシンクタンク戦争研究所(ISW)は8月20日、ロシア軍に対するとりわけ大きな批判は、影響力の大きいロシアの軍事ブロガーコミュニティから出ていると指摘した。一部の軍事ブロガーは、航空機を格納庫に入れておかなかったことや、ヘリコプター型ドローンの攻撃をかわす「もっとも初歩的な保護設備」やサイバー防御さえ用いていなかったことについてロシア政府を非難しているという。
ロシアのTu-22M3戦略爆撃機2機を破壊、もしくは損傷させたことは、「それだけでは軍事的に大きな影響を与えないだろう」とISWは述べている。「だが、この攻撃に対するロシアの軍事ブロガーの反応は、領内深くへの攻撃には、ロシア国民の士気を大いにくじくと効果があることを示している」
(翻訳:ガリレオ)