韓国、日本の弁護士を名乗る爆破予告相次ぐ...真相は?
韓国で日本人の弁護士名乗る爆破予告メール相次ぐ KBS news-Youtube
<8月3日、韓国・ソウル近郊のデパートで男性が刃物を振り回す事件が発生。市民が恐怖に怯えるなか、韓国警察は日本の弁護士を名乗る爆破予告にも悩まされている......>
8月3日、ソウル近郊の京畿道城南市内にあるデパートで男性が刃物を振り回す事件が発生した。男性はデパート入店前にも、自動車で歩道に突っ込んでおり、合わせて12人が重傷、2人が軽傷を負った。通報を受けた警察が20代の男性を現行犯逮捕したが、自動車にはねられた60代女性の死亡が確認された。
事件直後、インターネットのコミュニティサイトに殺人を予告する書き込みが相次いだ。「ソウル地下鉄蚕室(チャムシル)駅で20人を殺す」「ハンティ駅で刃物を振り回す予定」「江南駅で100人殺す」など、4日昼までに少なくとも11件の書き込みがあり、警察は警備を強化した。前月21日に新林駅で無差別殺傷事件が起きて以降、殺害予告が増えており、警察は予告犯2人を検挙した。
日本の弁護士を名乗る爆破予告
市民が恐怖に怯えるなか、韓国警察は日本の弁護士を名乗る爆破予告にも悩まされている。8月7日、ソウル市職員数人に爆破予告メールが送られた。「8月9日15時34分までに李在明民主党代表を殺害しなければソウル市内の図書館半径334メートルで爆弾が爆発する」というもので「ソウル地下鉄に爆弾を設置した」と書かれていた。
予告犯は日本の弁護士を名乗っており、弁護士が所属する法律事務所の電話番号とファクス番号が記載されていた。警察の特攻隊爆発物処理班が、国会図書館などを捜索したが、疑わしい物は見つからなかった。
国会事務局も李在明代表を警護して、防犯カメラで李代表をモニタリングし、エックス線検査など国会内の警戒を強化した。李代表は国会内では警備を受けたが、国会外の警護は断った。
9日、ふたたび爆破予告メール「国立中央博物館、日本大使館......」
9日午前10時頃、市職員らはふたたび爆破予告メールを受け取った。メールには「国立中央博物館、日本大使館、南山タワー、日本人学校を爆破する」と記載されていたという。通報を受けた警察は、在韓日本大使館周辺等の警備を強化し、予告各所を捜索したが爆弾らしき物は見つからなかった。
在韓日本大使館も日本人を名乗る爆破予告メールを受け取っている。大使館に送られたメールには、日本の政界と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係などに触れ、「現状況を憂慮する」と韓国語で書かれていたという。
大使館は10日朝、「邦人の安全確保に万全を期するため、韓国警察の協力を得て詳細を調査中で、現時点で危険物などは発見されていませんが、何か具体的な危険が察知された場合には領事メール等でお知らせいたします」と記載したメールを在韓日本人に送った。