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新疆ウイグル自治区でUAEとの「合同軍事訓練」を発表...中国の狙いとは?

2023年8月9日(水)14時05分
スマン・バランダニ
戦闘機

UAEはF16など欧米の戦闘機を多数保有している AHMED JADALLAHーREUTERS

<中東におけるアメリカのプレゼンスが低下する中、アラブ首長国連邦とのパートナーシップを強化する中国。UAEは欧米製の戦闘機を多数保有しているが...>

中東におけるアメリカのプレゼンスが薄れつつあるなか、中国はその隙間を縫うように中東諸国との軍事協力を拡大する戦略的イニシアチブを推し進めている。

 
 
 
 

中国国防省は7月31日、アラブ首長国連邦(UAE)の空軍との合同軍事訓練を8月に新疆ウイグル自治区で実施する計画を発表した。両国の空軍による合同軍事訓練はこれが初めて。

狙いは「両軍の実務交流と協力を深化させ、相互理解と信頼を増進する」ことにあると、国防省は声明で述べている。

UAEは歴史的に西側諸国との関係が深い国で、同国空軍はアメリカ製戦闘機F16やフランスのミラージュ2000ジェット戦闘機など欧米の兵器を多数保有していることで知られている。

今回の合同軍事訓練でそれらが使用されるかどうかは公表されていないが、中国にとっては中東地域におけるパートナーシップの強化と影響力の拡大に向けた重要な一歩になることは間違いない。

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