ハワイ・マウイ島の山火事発生から1週間 死者106人超えるも身元確認は3人にとどまる
米ハワイ州マウイ島の山火事は、発生から1週間が経った15日時点で死者が少なくとも106人に達した。写真は15日、ラハイナで撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)
米ハワイ州マウイ島の山火事は、発生から1週間が経った15日時点で死者が少なくとも106人に達した。
当局者は2200棟以上の建物が損壊し、このうち86%が住宅だったと明らかにした。被害額は約55億ドルに上るという。
避難した住民のほとんどは自宅に戻ることが許されていなかったが、グリーン州知事は15日夜、ラハイナの住民に町に通じる高速道路の使用を許可すると発表した。
警察によると、死者のうち正式に身元が確認されたのは14日の時点で3人にとどまっている。
バイデン、被災地訪問を表明
バイデン米大統領は15日、大規模な森林火災が発生し、現在も消火・捜索活動が続けられているハワイ州のマウイ島をできるだけ早期に訪問する意向を示した。
バイデン氏は、ハワイのジョシュ・グリーン州知事と訪問について協議したとし、「(夫人の)ジルと共にできるだけ早くハワイを訪問し、必要なものが全て揃っていることを確かめたい」と述べた。
ただ捜索や支援活動の妨げにならないようにしたいとし、具体的な訪問日程などについては触れなかった。