最新記事
北朝鮮

金正恩の「怖い妹」が「妄想」と捨てゼリフを吐く

Kim Jong Un's Sister Warns US Against 'Provoking' North Korea, Putting Its 'Security At Risk'

2023年7月20日(木)18時58分
ケント・マシン
金与正

Jorge Silva-REUTERS

<新型弾道ミサイル「火星18」の2回目の発射実験に金正恩総書記立ち合いのもとに成功した、北朝鮮の不気味な「自信」>

「アメリカは私たちを挑発する愚かな行為をやめ、自国の安全を危険にさらすことがないようにすべきである」

北朝鮮の最高指導者である金正恩総書記の妹・与正氏が北朝鮮を挑発しないように警告した。

■【写真】金正恩の妹・与正の美脚ぶり

国営メディアの朝鮮中央通信(KCNA)が発表したこの声明は、先週12日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験をアメリカが非難したことに対する反論と見られる。

 
 
 
 

アメリカが朝鮮半島に戦略兵器を配置し、韓国と核計画について話し合っているとして、アメリカとの対話の用意がないとも主張。そして共同軍事演習の一時停止、戦略兵器の配置もしくは制裁緩和によって北朝鮮の前進と非核化を達成できると信じるのであれば「妄想」だとも述べた。

12日、新型弾道ミサイル「火星(ファソン)18」の2回目の発射実験に金正恩総書記立ち合いのもとに成功。長距離弾道ミサイルは、最高高度6115キロメートル以上に打ち上げられたとされるが、6648キロメートルまで飛行したと朝鮮中央通信は発表している。

約74分間かけて飛行して、日本海沖に着水。北朝鮮の国営メディアは、この大陸間弾道ミサイルの「試験射撃」が敵に対する「強力な実用的な警告」だと発表している。

実際、「火星18」が通常の軌道で発射された場合には、アメリカにも脅威を与える可能性があると防衛専門家や核兵器専門家は指摘している。

元米国務省で不拡散局拡散対抗担当のトップをつとめたヴァン・ヴァン=ディーペンは、この大陸間弾道ミサイルは北朝鮮の固体燃料式ミサイルの技術的能力を証明したと述べた。

試写会
カンヌ国際映画祭受賞作『聖なるイチジクの種』独占試写会 50名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

尹大統領の逮捕状発付、韓国地裁 本格捜査へ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 10
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中