NATO首脳会議、ウクライナの将来的な加盟を確認 米、独の慎重姿勢で時期打ち出さず、ゼレンスキーは不満表明

リトアニアの首都ビリニュスで開かれているNATO首脳会議は、ウクライナの将来的な加盟を再確認したが、直ちにNATOに招待することは見送った。ウクライナのゼレンスキー大統領は失望感をあらわにした。写真はNATOのストルテンベルグ事務総長。ビリニュスで10日撮影(2023年 ロイター/Yves Herman)
リトアニアの首都ビリニュスで開かれている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は11日、ウクライナの将来的な加盟を再確認したが、直ちにNATOに招待することは見送った。ウクライナのゼレンスキー大統領は失望感をあらわにした。
首脳は宣言文で「ウクライナの未来はNATOにある」と表明した一方で、加盟の時間軸は示さなかった。「同盟国が同意し条件が整えば、NATOはウクライナの加盟を招待することができるようになる」としたが、具体的な条件は盛り込まなかった。
ただ、ウクライナに対しては加盟行動計画(MAP)を履行する要件を排除し、加盟に向けたハードルを事実上取り除いた。
ゼレンスキー氏は首脳会議のゲストとしてビリニュスに到着するのに先立ち、「加盟招待あるいは加盟自体の時間軸が設定されないのは前代未聞でばかげている」と述べてけん制していた。
同氏は11日、ビリニュスに集まった数千人の人々に対し、「NATOはウクライナをより安全にし、ウクライナはNATOをより強くする」と訴えた。
「私は決断、パートナー国、強いNATOを信じてここに来た。信念が確信になることを望む」と語り、NATO加盟招待がなかったことに失望を表明した。
立場の違い
NATO首脳の宣言文は、ウクライナ加盟の期限設定や招待に関する加盟31カ国の立場の違いを浮き彫りにした。
東欧諸国はロシアを抑止するためにはウクライナをNATOに迎えることが最善策だとしてウクライナの加盟要請を支持しているが、米国やドイツなどはNATOがロシアとの直接衝突に引きずり込まれる事態を恐れ、慎重な立場を取っている。
宣言文は「ウクライナ政府・国民による国家、国土、われわれと共通する価値観の英雄的防衛において、われわれの揺るぎない結束を再確認する」とし、ロシアが「NATOの安全保障、欧州大西洋地域の平和と安定に対する最も重大かつ直接的な脅威」と指摘した。
ゼレンスキー大統領の批判について、NATOのストルテンベルグ事務総長は「加盟への道筋を示す政治的メッセージとNATO同盟国からの具体的支援という点で、NATOからこれほど強いメッセージが発せられたことはかつてない」と釈明した。
一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は11日、ウクライナのNATO加盟は「潜在的に欧州の安全保障にとって非常に危険だ。決断を下す者はこのことを認識する必要がある」と述べてけん制した。

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