ミャンマー地震、死者1700人・不明300人 インフラ被災で遅れる支援

ミャンマーの襲った大地震を受けて近隣諸国は30日、救援物資や救助隊を派遣、国際支援が活発化している。マンダレーで29日撮影。(2025年 ロイター)
[バンコク 30日 ロイター] - ミャンマーを襲った大地震を受けて近隣諸国は30日、救援物資や救助隊を派遣、国際支援が活発になっている。
ミャンマー軍事政権は28日に発生したマグニチュード7.7の地震により、少なくとも1700人が死亡、3400人が負傷し行方不明者は300人を超えていると明らかにした。死者は増える可能性があるとしている。
米地質調査所の予測モデルでは、ミャンマーでの死者数は1万人を超え、損失は同国の年間経済生産を上回る可能性がある。
タイ当局によると、首都バンコク全域で18人が死亡、倒壊した建設中の高層ビルでは少なくとも76人ががれきの下で行方不明となっており、捜索が続いている。
震源に近いマンダレーでが全域で多くの人が倒壊した建物の下敷きになっている恐れがあるが、重機がないため救出が進んでいないという。
近隣国のインド、中国、タイのほか、マレーシア、シンガポール、ロシアから救援物資や救援チームが派遣されている。
ただ国連によると、ミャンマーでは空港、高速道路、橋などの重要インフラが被災したため支援活動が遅れている。
ミャンマーの反政府勢力は、30日から2週間の攻撃や軍事行動を停止すると発表した。