北朝鮮に「自ら」拘束された米兵をアメリカで嘲笑う脱北女性、北に「殺された」ワームビア
North Korean Defector Speaks Out About Soldier Who Crossed Border
北朝鮮に身柄を拘束された米兵は、2018年以降では初の、北朝鮮に身柄を押さえられたアメリカ人だ。2018年には、ブルース・バイロン・ローレンスが、中国から不法に北朝鮮入りしたのち、1カ月間にわたって拘束された。北朝鮮入りしたアメリカ人は他にもいるが、その後に置かれた状況はさまざまだ。拘留後の処遇は、北朝鮮側からの自主的な解放から、刑事罰を科されるケースまで幅広い。
今回のアメリカ軍兵士の越境行為は、北朝鮮とアメリカの緊張関係が続く中で起きたものだ。金正恩総書記が率いる北朝鮮はここ数年、核兵器や大陸間弾道ミサイルの開発を急ピッチで進めている。これに対しては、西側諸国からの批判や国際社会からの制裁措置が相次いでいるが、北朝鮮はますます暴走の度を強めている。
今回の米兵越境事件に関する議論に加わった脱北者はパク・ヨンミだけではない。北朝鮮を2度脱出し、現在はイギリスで保守党の政治家となったパク・ジヒョンは、今回のアメリカ軍兵士の身柄拘束をきっかけに、金正恩による大々的な反米宣伝活動が始まるだろうとの見方を示した。
「これは、北朝鮮による大々的な反米プロパガンダ・キャンペーンの開始につながる可能性が高い」とパクはツイートした。「私も若いころ、北朝鮮にやって来た外国人の記者会見を目にしたのを覚えている」
アメリカ人も逃げてきたがるほど素晴らしい国、北朝鮮というわけだ。
今回の越境行為が起きたのと同じ18日、アメリカ軍当局は、核兵器を搭載した米海軍の原子力潜水艦「ケンタッキー」が韓国の釜山作戦基地に入港したことを認めた。アメリカ軍の原子力潜水艦が韓国入りするのは実に42年ぶりのことだ。
(翻訳:ガリレオ)