最新記事
猛暑

熱波続く欧州、来週は45度超えか? 日陰のないアテネのアクロポリス神殿は閉鎖、クロアチアでは山火事

2023年7月16日(日)11時29分
ロイター
閉鎖されたアクロポリス神殿から降りてくる観光客

熱波に襲われる欧州では、ギリシャのアクロポリス神殿が日中の立ち入りが制限されることに。 NBC News / YouTube

欧州南部を猛烈な熱波が襲った14日、ギリシャの首都アテネでは遺跡「パルテノン神殿」があるアクロポリスが一時閉鎖された。観光客が健康を害さないようにするため。クロアチアでは13日に発生した山火事の消火活動が繰り広げられた。

イタリアでは今後数日間に気温がさらに上昇し、来週には中部と南部で摂氏45度(華氏113度)を超えると予想されている。

 
 
 
 

欧州宇宙機関(ESA)は衛星で陸地と海の温度をモニターしており、イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、ポーランドが極端な状況に直面していると警告した。

欧州の気温の過去最高は2021年8月にシチリア島で記録された48.8度だが、この記録を更新する可能性がある。

アテネでは毎年数百万人の観光客が訪れるアクロポリスを14日正午から午後5時まで閉鎖。アテネでは正午までに気温が41度に達すると予想されており、アクロポリスは日陰がなく、気温がより高くなる場合が多い。

クロアチアではアドリア海沿岸の町シベニクの近郊で山火事が13日に発生し、強い南風により急速に広がってグレバスティカ村では自動車や家屋が焼失した。消火活動のために消防士56人と自動車20台、航空機3機が動員された。

ギリシャの市民保護省は14日、5つの地域で森林火災が発生する危険性があると警告し、雑草の焼却といった火災の原因となる行為を避けるように伝えた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

社会的価値創造
「子どもの体験格差」解消を目指して──SMBCグループが推進する、従来の金融ビジネスに留まらない取り組み「シャカカチ」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、二国間貿易推進へ米国と対話する用意ある=商務

ビジネス

ノルウェー・エクイノール、再生エネ部門で20%人員

ワールド

ロシア・イラク首脳が電話会談 OPECプラスの協調

ワールド

トランプ次期米大統領、ウォーシュ氏の財務長官起用を
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 7
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 8
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中