最新記事
事件

韓国ソウルで通り魔事件、1人死亡3人負傷 30代の犯人は「生きていたくない」と......

2023年7月21日(金)19時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
警察官と通り魔事件の犯人

駆けつけた警察官に逮捕される直前の犯人 YTN / YouTube

<白昼堂々の犯行に現場は騒然と......>

21日午後、韓国ソウル特別市の新林駅近くで通り魔殺人事件が発生、1人が死亡、3人が負傷した。犯人は30代の男性で駆けつけた警察官によって緊急逮捕された。YTN、NEWSISなどの韓国メディアが報じた。

 
 
 
 

「生きていたくない」

ソウル冠岳(クァナク)警察署は、「新林駅4番出口付近で誰かが人を刺して逃げた」という通報を受けて出動。現場で30代の男を逮捕した。この男は午後2時49分にソウル特別市南部にある冠岳区新林駅4番出口付近で、20代の男性4人に刃物を振りかざして襲ったという。

被害者のうち、1人は現場で死亡が確認され、3人は病院に搬送された。

現場付近で撮影されたという映像からは午後2時10分、黒い半袖にジーンズ、運動靴姿の犯人が凶器を持ったままよろめきながら道路を行き来する姿が写っている。犯人は新林駅4番出口付近の路地やスポーツセンタービルの駐車場などにいた市民4人に刃物を振り回して襲った。

事件の目撃者によると、犯人は20〜30センチに達する刃物を持ち歩きながら、正面から来る人びとの顔や腹などを刺したという。また駆けつけた警察に捕まったときに「生きていたくない」と叫んだとも証言した。

「警察官が来たら自責するように「生きていたくない。思い通りにならない」と言うんですよ。通り魔だと思います。白い服を着た人が救急車に乗せられて、もう一人は倒れているのを見ました」

真昼の繁華街で起きた事件に驚いた市民たちが急いで避難する姿も見られたという。近くの商店の店主は──
「私は店を営業していましたが、人びとがどんどん外から飛び込んできました。大きい凶器を持った若い人が刺して回っているということで......。私たちはドアに鍵をかけて.......」(商店店主イ・ウォング氏)

現在、警察は犯人の詳しい犯行経緯と動機を調べている。

読者プレゼント
『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』独占試写会 30組60名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

グーグルがブラウザ標準搭載契約見直し案、独禁法違反

ワールド

トランプ氏、CEA委員長にミラン氏指名 元財務省高

ワールド

ブラジル上院、ルラ政権による歳出削減計画関連の最終

ビジネス

CFPBが米大手3行提訴、送金アプリ詐欺で対応怠る
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    トランプ、ウクライナ支援継続で「戦況逆転」の可能…
  • 5
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 6
    「私が主役!」と、他人を見下すような態度に批判殺…
  • 7
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 8
    「オメガ3脂肪酸」と「葉物野菜」で腸内環境を改善..…
  • 9
    「スニーカー時代」にハイヒールを擁護するのは「オ…
  • 10
    「たったの10分間でもいい」ランニングをムリなく継続…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 4
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 8
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 9
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中