最新記事
ロシア

女学生にキス! ロックスターみたいな「普段と全然ちがう」プーチンの姿に、「やはり影武者」の声

Putin Kissing Fans Sparks Body Double Conspiracy Theory

2023年6月30日(金)19時29分
エリー・クック
ダゲスタンを訪問したロシアのプーチン大統領

ダゲスタンを訪問したプーチン大統領(6月28日) Sputnik/Gavriil Grigorov/Kremlin via REUTERS

<「プリゴジンの反乱」の直後にもかかわらず、無防備なほどフレンドリーに市民と触れ合うプーチンの姿に違和感を覚えた人は多かった>

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領といえば強面で知られ、特に最近では民間軍事会社「ワグネル」のエフゲニー・プリゴジンによる「反乱」発生もあって、周辺の緊張感は高まっている──はずだったのだが、意外なほどフレンドリーに市民と交流する姿が動画で公開された。プーチンは熱狂する市民と握手を交わすどころか、女子学生にキスをするほどのサービスぶりで、普段の様子とは大きく異なるその姿に、「これは影武者だ」という憶測まで飛び交う事態となった。

■【動画】こんなプーチンの姿は見たことない! プーチンが女学生に優しくキスをする瞬間

プーチンは「プリゴジンの反乱」の収束後で初となる地方視察としてロシア南部のダゲスタン共和国を訪れ、集まった群衆を前にロックスターばりの振る舞いを見せた。プーチンが市民と握手を交わすと、ロシア大統領に会えて興奮した様子の市民からは歓声が上がり、さらに若い女性との写真撮影に応じた際には、プーチンが彼女の頭にキスする姿も見られた。

この「プーチンらしからぬ」姿を見た人々からは、プーチンが公の場に出る際には影武者を利用しているという「陰謀説」が再浮上している。ロシア政府は影武者説を否定しており、4月には「(影武者説はプーチンにまつわる)さらにもう一つの嘘」だと述べていた。

ダゲスタン共和国を訪れたのが影武者だという主張を裏づける証拠はないが、それでもインターネット上ではこの陰謀説が広まっており、あるツイッターユーザーは、問題の動画には「恐れを知らない影武者が群集の中に入っていってみんなとハグする様子」が映っているとコメント。別のユーザーも、「プーチンの影武者が昨日、ダゲスタン共和国で群集と触れ合っていた」と投稿した。

市民と進んで触れ合う「らしくない」プーチン

ウクライナの英字紙「キーウ・ポスト」の寄稿者であるジェイソン・ジェイ・スマートは、「プーチンの影武者が野放しになっている」とソーシャルメディア上に書き込み、さらにこう続けた。「本物のプーチンは、1週間前から隔離生活を送っていた者としか会わない」

あるロシア安全保障担当官は今年に入ってから、プーチンは「自分の周りに『隔離』という頑強な壁を張り巡らせている」と述べていた。

英BBCのロシア担当編集員であるスティーブ・ローゼンバーグは6月29日、ツイッターに「ダゲスタン共和国でのプーチンは、群集のすぐ近くまで寄っていき、私的な交流をしていた。なぜ彼はあんなにプーチンらしくなかったのだろう」と投稿した。

試写会
カンヌ国際映画祭受賞作『聖なるイチジクの種』独占試写会 50名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

尹大統領の逮捕状発付、韓国地裁 本格捜査へ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 10
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中