前提として中国への敬意が必要...「上から目線」な新任国防相が演説、安全保障構造を構築するための4提案とは?
CHINA’S SECURITY VISION
演説後の質疑応答セッションでは、中国の主張と行動の食い違いに関する質問が飛んだ。
なぜ中国は「軍同士のコミュニケーションを深めようというアメリカからの要請を断り続けているのか」という具体的な質問への李の答えは、次のように曖昧なものだった。「双方のやりとりや協力は互いに対する敬意に基づいて行われるべきというのが基本原則だ。互いへの敬意と平等が、双方のコミュニケーションの基盤であるべきだ」
つまり、対話の前提には中国に対する「敬意」が必要ということだ。中国は過去にも、アメリカが敬意を欠く行動を取ると、まず軍同士の交流を断ってきた。中国は軍同士の対話を、アメリカの「善行」に対する報酬と見なしているようだ。
質疑応答では、台湾海峡における米中海軍艦船の危険な接近や、南シナ海における中国の挑発的行動についての質問も出た。質問者は、これらの行動と李が述べた「CUESをはじめとする衝突回避のための行動規範の遵守」との折り合いをどうつけるのかと尋ねた。
それに対する李の答えは気がかりなものだった。行動規範を否定するようなことを言い出したのだ。「今後そのような事象を真に防ぐために必要なのは規範だけではない」と彼は述べ、「最善の方法は他国領に近づかないことだ」と続けた。「他国のことに干渉せず、自国の領土と領海だけ気にかけていればいい」という露骨な発言もあった。
これでは誰も、中国が危機回避のためのルール作りに本気で取り組んでいるとは思わないだろう。むしろこれは、「アメリカが中国沿岸付近で作戦行動を続ける限り、戦争のリスクは高まる一方だ」という暗黙の脅迫にほかならない。
From thediplomat.com
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