反攻ウクライナ「夏の終わりまでにクリミア奪還も可能」──米軍元司令官
Ukraine Could Free Crimea by End of Summer: Ex-U.S. General
「これはビデオゲームのように単純なものではない。いずれかの時点で突破口が開けるはずだ」と彼は述べ、その理由としてウクライナ軍の重装甲部隊の多くがまだ反転攻勢に参加していないことを挙げた。「いつ、どこでかの確証がないが、ウクライナ軍はいずれロシア軍の防衛線を突破する。そうなれば全体の勢いも戦いの性質も一変する」
「だがそれには、ATACMS、大型軍事ドローン『グレイイーグル』など、今よりもっと遠くに到達できる兵器システムが必要だ」と述言う。「ウクライナ側がそれを手に入れれば、ロシアはクリミアを防御できなくなる。そこがカギだ。ウクライナがクリミア半島のセバストポリ港にATAMCSを配備すれば、射程内のロシア黒海艦隊は黒海から出ていかざるを得なくなる。ロシアの軍事施設すべてを破壊できる。サキ軍事記事も同じだ」
ATACMSは長距離の地対空ミサイルで、射程は300キロ超とハイマースの4倍ある。ウクライナ東・南部のロシアの占領地にもクリミア半島もキーウの射程内に収まってしまう。
ロシアはまた侵攻する
「もし西側の停戦圧力のせいでロシアがクリミア半島を占領し続ければ、2年後にはまたロシアが侵攻を始めるだろう」とホッジスは言う。「ロシアは、西側がウクライナへの関心を失うのを待つだろう。その後は、クリミアからウクライナに攻撃ができるようになり、ウクライナの復興は永遠に不可能になる。なぜなら、ロシア海軍がオデーサ、ミコライフなどアゾフ海への出口を封鎖してしまうからだ」
「そうなればウクライナ経済は立ち行かず、ヨーロッパの誰にとっても最悪の結末になる」