心身を病んだ89歳米大物議員の「やる気」に周囲は辟易?
Could Dianne Feinstein Be Expelled From the Senate? Don't Count On It
憲法上、連邦議会の議員が任期終了前に解任されるのは「秩序紊乱行為」のみで、それも上院の3分の2以上の賛成が必要だ。
アメリカの歴史上、議員が解任されたケースは15回しかない。そのうちの14回は160年以上前の南北戦争で南軍を支持した上院議員だった。
最近、現職の上院議員で解任処分寸前までいったのは、オレゴン州選出のロバート・W・パックウッドだ。1995年に10人の女性から性的虐待や暴行を告発されたが、処分が下される前に辞職した。
カリフォルニア州選出のロー・カンナ議員をはじめ議会下院の民主党議員は、ファインスタインの辞任を求めている。だが重要なのは、89歳のファインスタインに引退を促す上院議員がまだいない、ということだ。
復帰後、ファインスタインの帯状疱疹は、脳炎や、ラムジーハント症候群と呼ばれる顔面麻痺を誘発していたことが明らかになった。
それまで最新の医学的な情報が明かされていなかったことから、ファインスタイン陣営は、議会を欠席していた間の本人の病状を一部しか公表していないのではないかという懸念を呼び起こした。
憲法は「秩序紊乱」の内容を定義していないが、ファインスタインの長引く病気がその基準に当てはまるとは思えない、と言うのはサウス・テキサス・カレッジ・オブ・ロー・ヒューストンのジョシュ・ブラックマン教授だ。
「障害のある大統領の解任を可能にする憲法修正第25条に相当する法律が、上院議員の場合は存在しない」と、ブラックマンは本誌に語った。「ファインスタインが除名される可能性はゼロだ」
有権者も解任できない
有権者でさえファインスタインを罷免することはできない。カリフォルニア州は、地方議員や公職者のリコールを認めている19州のうちの1つだが、この法律は連邦議会議員には適用されない。
ファインスタインの病状が悪化したとの報道を受け、カンナ議員はファインスタインに自主的な辞任を改めて要請した。
「私はファインスタイン上院議員を尊敬しており、彼女の復帰と回復を願っている。とはいえ、私は彼女に辞職を要請しており、その立場を維持する」とカンナは声明で述べた。
議会下院では、2002年に議員が除名された例がある。汚職容疑で有罪判決を受けたオハイオ州選出のジェームズ・A・トラフィカント議員だ。
最近では、ニューヨーク州選出のジョージ・サントス下院議員も、選挙資金の横領、失業資金の不正受給、自分の財政状況に関する議会への虚偽報告など多数の罪で起訴され、除名の危機にさらされている。
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