スーダンからの自国民退避、大人数のアメリカは極めて困難
Sudan mass evacuation not feasible for U.S. citizens: ex-ambassador
サティは本誌に、アメリカをはじめとする諸外国の当局者が国外退避を決断したことは、今後のさらなる状況悪化をの兆候だと語った。
「これはきわめて深刻なシグナルだ。スーダンの歴史上、諸外国の外交官や国際的な人道支援スタッフが標的にされた例はない。かつてスーダンの民主化革命や民衆デモを支援した西側に報復するため、外交官とスタッフを怖がらせて真っ先に追い払うことは既定路線だったようだ」
「今回のことは今後何年にもわたって、スーダンと国際社会の関係、および国際社会におけるスーダンの立場に影響を及ぼすだろう。いかにも失脚した独裁者オマル・ハッサン・アフメド・アル・バシル元大統領らしいやり方だ。これは元大統領の支持者が息を吹き返した証拠であり、国軍のアブドルファタハ・ブルハン司令官もそれを許したということだ」
「元大統領派の行動はスーダンのイメージを大きく傷つけ、スーダンを国際社会から孤立した暗黒の日々に逆戻りさせてしまうかもしれない」
国連のボルカー・ペルテス事務総長特別代表は17日、国軍とRSFの両者ともに「すぐに和平に向けた調停に応じる兆候はない」と述べた。
戦闘によりこれまでに400人超が死亡
スーダン医師中央委員会によれば、戦闘によりこれまでに少なくとも56人の一般市民が死亡した。また一般市民と戦闘員を含め、負傷者の数は600人近くにのぼるという。
WHO(世界保健機関)は、4月15日に軍事衝突が発生して以降、これまでに少なくとも413人が命を落としたとしている。