列車が縦ジグザグに!脱線事故が相次ぐアメリカから驚きの現場写真
Photos: Over Two Dozen Train Cars Derail With Many Falling Into River
45人の死者を出した1993年のアムトラック脱線事故(アラバマ州) REUTERS
<原因は不明。一部の車両は線路沿いの川に突っ込む>
アメリカのモンタナ州で2日に起きた列車事故の、めったに見ない写真がネットに投稿された。25両が脱線し、一部が線路沿いの川まで落ちた図だ。
テレビ局のNBCモンタナによれば、事故は2日午前9時20分ごろ、鉄道会社モンタナ・レール・リンクが管轄する路線で発生。場所はミズーラから北西に約110キロ、アイダホ州との州境にも近いクインという町の近郊だった。
NBCモンタナのリポーターは3日、現場の写真をSNSに投稿。脱線した貨物列車が川の土手の上でジグザグに折れ曲がり、車両の一部は川の中に沈んでいるように見える。
「午前9時20分ごろ、サンダース郡保安官事務所に25両の貨車が脱線したとの通報があった」と、リポーターはツイッターに投稿した。「保安官事務所によれば、消防が現場に急行しており、一般への危険は現時点ではないという。事故が起きたのはモンタナ・レール・リンクの線路上で、同社は脱線について公表しているが、列車がどの会社のものかは明らかになっていない」
アメリカでは2月の初め、オハイオ州でノーフォーク・サザン社の貨物列車が脱線事故を起こし、世間の注目を集めたばかりだ。この事故では、貨車のうち20両が危険な化学物質を積んでいた。火災が起きて塩化水素やホスゲンが発生し、周辺の大気や河川を汚染する事態となった。
今回の「汚染物質」はビール?
今回はプロパンガスを積んだ車両が1両、脱線に巻き込まれているらしいが、主な「流出物」はビールらしい。
現場写真のうち少なくとも1枚からは、2つの車両の下の地面に大量のビールのパッケージが転がっているのがうかがえる。どのブランドのビールかは判然としない。
「有毒物質や有害物質(の流出)はないようだ。結構なことだ」と、リポーターは続報を伝える動画の中で述べた。「(列車や積み荷の)回収・撤去にこれから2〜3日はかかると関係者は見ている。現時点では脱線の原因については分かっていない」