最新記事
事故

列車が縦ジグザグに!脱線事故が相次ぐアメリカから驚きの現場写真

Photos: Over Two Dozen Train Cars Derail With Many Falling Into River

2023年4月3日(月)14時09分
トーマス・キカ

45人の死者を出した1993年のアムトラック脱線事故(アラバマ州) REUTERS

<原因は不明。一部の車両は線路沿いの川に突っ込む>

アメリカのモンタナ州で2日に起きた列車事故の、めったに見ない写真がネットに投稿された。25両が脱線し、一部が線路沿いの川まで落ちた図だ。

テレビ局のNBCモンタナによれば、事故は2日午前9時20分ごろ、鉄道会社モンタナ・レール・リンクが管轄する路線で発生。場所はミズーラから北西に約110キロ、アイダホ州との州境にも近いクインという町の近郊だった。

NBCモンタナのリポーターは3日、現場の写真をSNSに投稿。脱線した貨物列車が川の土手の上でジグザグに折れ曲がり、車両の一部は川の中に沈んでいるように見える。

「午前9時20分ごろ、サンダース郡保安官事務所に25両の貨車が脱線したとの通報があった」と、リポーターはツイッターに投稿した。「保安官事務所によれば、消防が現場に急行しており、一般への危険は現時点ではないという。事故が起きたのはモンタナ・レール・リンクの線路上で、同社は脱線について公表しているが、列車がどの会社のものかは明らかになっていない」

アメリカでは2月の初め、オハイオ州でノーフォーク・サザン社の貨物列車が脱線事故を起こし、世間の注目を集めたばかりだ。この事故では、貨車のうち20両が危険な化学物質を積んでいた。火災が起きて塩化水素やホスゲンが発生し、周辺の大気や河川を汚染する事態となった。

今回の「汚染物質」はビール?

今回はプロパンガスを積んだ車両が1両、脱線に巻き込まれているらしいが、主な「流出物」はビールらしい。

現場写真のうち少なくとも1枚からは、2つの車両の下の地面に大量のビールのパッケージが転がっているのがうかがえる。どのブランドのビールかは判然としない。

「有毒物質や有害物質(の流出)はないようだ。結構なことだ」と、リポーターは続報を伝える動画の中で述べた。「(列車や積み荷の)回収・撤去にこれから2〜3日はかかると関係者は見ている。現時点では脱線の原因については分かっていない」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国への融資終了に具体的措置を、米財務長官がアジア

ビジネス

ベッセント長官、日韓との生産的な貿易協議を歓迎 米

ワールド

アングル:バングラ繊維産業、国内リサイクル能力向上

ワールド

ガザ支援搬入認めるようイスラエル首相に要請=トラン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 7
    ロケット弾直撃で次々に爆発、ロシア軍ヘリ4機が「破…
  • 8
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 9
    ビザ取消1300人超──アメリカで留学生の「粛清」進む
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中