「ロシアは中国の植民地になる勢いだ」──CIA長官
Putin Risks Turning Russia Into China's 'Economic Colony': CIA Director
西側がロシアとの経済的デカップリング(切り離し)を進めるなか、ロシアは損失を穴埋めするため対中貿易に望みを託してきた。中国は格安価格になったロシアのエネルギー資源に飛びつき、2022年の中ロの貿易額は前年比35%近く増加。2024年までに2国間の通商規模を2000億ドルに拡大するという目標を予定より早く達成できそうだ。
中国の習近平(シー・チンピン)国家主席は先月モスクワを訪れ、プーチンと2030年を目処とする経済協力の拡大で合意した。これにより金融、技術、農業、宇宙開発などの部門で、中国企業はロシア市場に優先的に進出できることになった。合意にはロシアが人民元による決済を増やすことも含まれる。
ベテランの中国ウォッチャーによれば、この合意でプーチンが得たのは政治的な見返りだ。ハーグの国際刑事裁判所から戦争犯罪で逮捕状が出された直後に習の訪問を受けたおかげで、プーチンは中国が仲介するウクライナ和平に前向きなゼスチャーを国内外に示せた。
あいまいな習近平、限界を試すプーチン
「今回の会談で、習率いる中国とプーチン率いるロシアの協力関係が深化したのは確かだ」と、バーンズは述べた。両首脳はロシアのウクライナ侵攻の数週間前にも会談を行い、「無制限」のパートナーシップを宣言。しかし中国はロシアのウクライナ侵攻を直接的に非難することを避けてきたため、プーチンは習にどの程度協力の意思があるのか半信半疑で、繰り返し限界を試してきた。
今のところ中国はロシアに対して実戦用兵器を供与することは控えており、見かけ上の「ウクライナ和平案」を提示する一方、プーチンがちらつかせる核の脅しに対しては距離を取っている。
「中ロのパートナーシップは決して侮れないし、両首脳とも本気で協力するつもりだが、少なくとも今のところは無制限と言えるほどの信頼関係はない」とバーンズは語った。
CIAの「最大の長期的」な監視対象は中国だと、バーンズは以前に述べている。
「習近平の中国は(国際社会の)テーブルに就くだけでは満足せず、その場を仕切りたがっている」

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