ロシア空軍機がロシアを爆撃、不発弾処理で住民3000人避難
Thousands of Russians Evacuated After Second Bomb Found in Belgorod
突然の大爆発(4月20日、ベルゴロド) The Sun/You Tube
<ウクライナ国境に近くロシア軍施設もあることから、ロシアのウクライナ侵攻後、たびたび不審な爆発や火災に見舞われてきたベルゴロドの町で、巨大な爆発と不発弾が。ウクライナ軍の越境攻撃かと思ったら、ロシア空軍機の落とし物だった>
ウクライナ国境に近いロシア西部ベルゴロドの市街地で22日、不発弾が発見され、周辺住民数千人が一時避難した。その二日前、付近では大きな爆発が起きた。またウクライナ軍の越境攻撃かと思いきや、ロシア軍機による誤爆だったというのでネットでは笑い種になっている。不発弾もこのロシア軍機が落としていった可能性がある。
ベルゴロド州のビアチェスラフ・グラドコフ知事は、20日に爆発が起きた場所の近くで「爆発物」とみられる物体が発見され、周辺のアパート17棟の住民3千人あまりが避難したことをロシア発のチャットアプリ「テレグラム」の自身のチャンネルで伝えた。
CNNによると、20日にベルゴロドで起きた爆発は、ウクライナ国境から約40キロ北に位置するベルゴロド上空を飛行していたロシアの戦闘爆撃機スホーイ34から、航空弾薬が「緊急」放出されためのものだという。
誤爆による爆発の跡地で
ロシアの国営タス通信はロシア国防省の発表として、「モスクワ時間4月20日22時15分頃、ベルゴロド市上空を飛行していたロシア航空宇宙軍のスホーイ34機から、航空弾薬が緊急放出された」と報じた。
グラドコフのテレグラムによれば、20日の爆発で2人が負傷したという。一方、CNNによれば、ベルゴロド市のワレンチン・デミドフ市長は、複数のアパートが被害を受けたと述べた。
ウクライナのアントン・ゲラシチェンコ内務大臣顧問は、不発弾の発見現場で対応するロシアの法執行機関の様子を映した動画をツイッターに投稿した。そこには道路が封鎖され、車が渋滞している様子も映っていた。「ロシア人は自分たちに対して反攻を開始したようだ」と、ゲラシチェンコは22日のツイートで皮肉った。
The current situation in Belgorod where a second Russian bomb was found and several thousand locals are evacuated from 17 residential buildings nearby.
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) April 22, 2023
It seems Russians have started a counteroffensive against themselves. pic.twitter.com/jMXoEK3cxv
他のソーシャルメディアユーザーもベルゴロドの状況を動画や写真で投稿し、ウクライナ戦争におけるロシア軍の戦いぶりを批判した。