「75歳以上に検査を義務付けるべき」初の女性大統領を目指すヘイリーが2人の高齢者候補を牽制
世代交代を訴えるヘイリーの声は届くか SCOTT MORGANーREUTERS
<次期大統領選の共和党候補指名獲得レースに出馬を表明した、ニッキー・ヘイリー元米国連大使。51歳の「年齢カード」で、トランプ前大統領とバイデン大統領をちくり>
トランプ前政権で米国連大使を務めたニッキー・ヘイリーが2月14日、次期大統領選の共和党候補指名獲得レースに出馬を表明。
「年齢」カードを切って高齢のライバルに揺さぶりをかけている。51歳のヘイリーは出馬表明演説で「大統領選に出馬する75歳以上の候補者に精神状態の確認検査を義務付けるべきだ」と訴えた。
これが実現すれば、既に出馬を表明している76歳のトランプ前大統領と、再選を目指す可能性が高い80歳のバイデン大統領は共に検査対象となる。
もっとも、トランプがヘイリーの牽制にひるむ気配はない。21日には年上のバイデンに当てこするように、ヘイリーの主張への賛同をSNSで表明してみせた。一方のバイデンも16日に健康診断を受診し、「健康体」のお墨付きを得たことが公表された。
だが世論調査では2人の年齢への懸念は根強く、どちらの出馬についても「非常に不快」または「やや抵抗がある」人が3分の2を占める。