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メーガン妃に年齢「さば読み」疑惑が浮上、YouTube動画に注目集まる...真相を検証

2023年3月11日(土)11時01分
ジャック・ロイストン

メーガン妃は40歳の誕生日を迎えた際、自身のウェブサイト「アーチーウェル」にこんなメッセージを公開した。「40歳の誕生日と、感謝している多くのことについて考えると、時間は最も素晴らしく、最も大切な贈り物の1つであると痛感する」

「年齢詐称」疑惑の真相を探る

系図など家族の記録を管理・提供している「ファミリーサーチ」によると、レイチェル・メーガン・マークル(メーガン妃の本名)の生年月日は、米カリフォルニア州の1905〜1995年の出生記録に「1981年8月4日」と記載されている。これはメーガン妃の説明と一致しており、YouTubeの動画とは相容れない。

この生年月日は、メーガン妃とヘンリー王子が英国の会社(サセックス・ロイヤル)を保有していた際に、企業登記局に提出された公式文書の内容とも一致している。

なお異母姉のサマンサ・マークルは、『自由を求めて』の内容や、メーガン妃がオプラ・ウィンフリーに語った自身との関係についての発言をめぐり、メーガン妃を相手取って名誉毀損訴訟を起こしている人物だ。

とはいえ、サマンサがメーガン妃の年齢詐称を暴露したという主張がどこから出てきたのかは不明だ。サマンサの著書『Diary of Princess Pushy's Sister(原題)』では、メーガン妃の誕生日は1977年ではなく1981年8月となっている(日にちは出生記録とやや異なっている)。

サマンサの名誉毀損の訴状でも、メーガン妃が1977年生まれであるとは述べていない。ニューズウィークが確認した裁判書類には、YouTubeの動画の主張とは異なり、「幼少期、公爵夫人は17歳の年齢差にもかかわらず、姉ととても仲が良かった」と記されている。

サマンサは著書で、自身が生まれたのは1964年11月と書いており、17歳の年齢差であれば、メーガン妃が生まれたのは本人の説明どおり、1981年となる。

YouTube動画のメールに関する主張は、メーガン妃が、父親に送った手紙を公開したタブロイド紙メール・オン・サンデーに対して起こした別の訴訟の証拠をもとにしているとみられる。

元報道官のクナウフは、2018年12月にメーガン妃が彼に送ったメールを証拠として裁判所に提出した。メールは2021年11月に控訴院を通じて公開され、クナウフが『自由を求めて』の共著者であるオミッド・スコビーとキャロリン・ドゥランドと行ったミーティングの前に、メーガン妃から伝えられた言葉が記されている。

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