最新記事

アメリカ

「知っている人は知っている」「あの歩き方は...」 バイデンの病気説を浮上させた動画

President Joe Biden's Walk Mocked After State of the Union Address

2023年2月11日(土)19時14分
ジェイミー・バートン
ジョー・バイデン米大統領

ジョー・バイデン米大統領(2023年2月) Jonathan Ernst-Reuters

<80歳になったバイデン米大統領の歩き方をめぐって、パーキンソン病の兆候が見られるなどの声があがっている>

ジョー・バイデン米大統領が一般教書演説をおこなった後、議事堂から車に向かう際の歩き方が、ソーシャルメディアで話題になっている。年齢による衰えや、パーキンソン病などを患っていると指摘する声もある。国家首脳の健康不安説と言えば、近頃はロシアのウラジーミル・プーチン大統領に関する話題が多いが、現在80歳のバイデンもそうした噂とは無縁でいられないようだ。

■【動画】「歩幅が小さく、硬い足取り」が病気の兆候とされたバイデンの「歩き方」

保守派のラジオ司会者で、FOXニュースにも出演しているジェシー・ケリーは、バイデンが2月7日の演説後に議会議事堂から出る様子を撮影したC-SPANの映像を共有し、その歩き方が健康の衰えを示していると指摘した。

22秒の映像は、バイデンが夫人とともに議事堂を出て、車の後部座席に乗り込む様子を捉えている。ケリーは、「バイデンの歩き方など全く大した問題ではない、という『ふり』を全米ですることになっているのは面白いね」とツイートしている。「知っている人は知っている。あの歩き方について...」

ケリーはツイートに曖昧さを残したが、パーキンソン病やアルツハイマー病などの脳疾患に言及しているソーシャルメディアユーザーたちもいる。

「あの歩き方は、ある状態を示唆している」

米国の陰謀論者で、右派の活動家であるアリ・アレクサンダーは、「バイデンの歩き方に注目」と呼び掛けている。「あのバイデンの歩き方は、ある状態を示唆している。歩幅が小さく、硬い足取り。膝を曲げて車に乗り込むことができていない」

アレクサンダーは、自分は2020年にも、バイデンの健康上の衰えについて警告したと付け加えている。アレクサンダーは同年、バイデンの「パーキンソン病の歩き方」について指摘するドキュメンタリーを制作した。

ツイッターユーザーの@daytona_spyderは「そうだな、認知機能の明確な低下や、彼の歩き方がわかる無数のビデオクリップは見ていないことにしよう」と投稿し、2012年のニューヨーク・タイムズ記事をリンクしている。「歩き方からわかる、認知機能低下とアルツハイマー病の状態」と題された記事だ。

バイデンの健康状態に関する臆測、特に政敵からの臆測は、大統領就任以来の名物となっている。2022年10月には、コメディアンのジョー・ローガンも論争に参戦。自身のポッドキャストで、「認知症の治療に携わる人に、彼の昔と今を見せると、認知機能低下の明白な証拠を教えてくれる」と語っている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

再送-インタビュー:トランプ関税で荷動きに懸念、荷

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック上昇、トランプ関税

ワールド

USTR、一部の国に対する一律関税案策定 20%下

ビジネス

米自動車販売、第1四半期は増加 トランプ関税控えS
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 8
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 9
    【クイズ】2025年に最も多くのお金を失った「億万長…
  • 10
    トランプが再定義するアメリカの役割...米中ロ「三極…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中