最新記事

英王室

炎上商法の天才メーガン・マークルはどれくらい金持ちか?

2023年1月23日(月)19時50分
佐川恵里子

書籍の執筆も契約

2021年6月、メーガン妃が初めて手がけた児童書『The Bench』が発売され、ニューヨークタイムズ紙のベストセラー入りを果たした。英国メディアは、父親と息子の物語であるこの本で、彼女は70万ドル(約9000万円)もの前金を受け取った可能性があると報じた。

出版社のペンギンランダムハウスは2021年7月、ヘンリー王子の「回顧録」の権利を購入し、2022年末の出版を暫定的に予定していることを発表。同社は、この契約には4冊の本が含まれ、そのうちの1冊はマークルが執筆するとされている。デイリー・メール紙は、この書籍の契約金は4000万ドル(約51億円)にのぼると見ている。

ハリー王子と出会う前のキャリア

メーガン妃はハリウッドで育ち、母親はヨガのインストラクター、父親はエミー賞を受賞した照明監督だった。私立の学校に通い、ノースウェスタン大学で演劇と国際学を専攻。2000年代前半に米ABCの昼ドラ『General Hospital(ジェネラル・ホスピタル)』、『CSI』シリーズ第3弾の『CSI:ニューヨーク』、SFテレビドラマ『FRINGE/フリンジ』などに脇役で出演し、女優としてのキャリアを積み始める。俳優業のかたわら、モデルとして副収入を得て、世界各国で放送されているゲーム番組『Deal or No Deal』にも短い間出演していた。

2011年7月、『モンスター上司』(原題: Horrible Bosses)など数本の映画出演を経て、ついに主要キャストの座を射止めた。メーガン妃の出世作となる『Suits』の出演料は、1話あたり5万ドル(約640万円)、年俸は45万ドル(約5780万円)と伝えられている。2017年まで出演し、合計でおよそ400万ドル(約5億1300万円)を手にした。

『Suits』の撮影中、彼女はライフスタイルサイト「The Tig」を立ち上げ、インフルエンサーとしても立ち位置を固めていく。最終的にインスタグラムのフォロワーは300万人、Facebookのフォロワーは80万人、Twitterのフォロワーは35万人を獲得したとCelebrity Net Worthは報じている。「The Tig」は、2017年に閉鎖されるまでに、年間およそ8万ドル(約1000万円)の収入を生み出したとされている。

「メーガン・マークル不動産」

メーガン妃とハリー王子は2020年の新しいメディア契約の資金を元に、カリフォルニア州モンテシトに1470万ドル(約18億9000万円)の家を購入し、2人の子供と暮らしている。

この不動産を購入するために、頭金として500万ドル(約6億4000万円)を現金で支払い、残りは住宅ローンを組んだそうだ。ちなみに、英国の拠点だったフロッグモア・コテージ(披露宴もここで行った)を改装するためにかかった300万ドル(約3億8500万円)は返済済みとのことだ。

>>■■【動画】ハリーとメーガンはどのくらい稼ぐのか?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾の頼次期総統、20日の就任式で中国との「現状維

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部で攻勢強化 米大統領補佐官が

ワールド

アングル:トランプ氏陣営、本選敗北に備え「異議申し

ビジネス

日本製鉄副会長が来週訪米、USスチール買収で働きか
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?

  • 3

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイジェリアの少年」...経験した偏見と苦難、そして現在の夢

  • 4

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 5

    時速160キロで走行...制御失ったテスラが宙を舞い、4…

  • 6

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 7

    日本とはどこが違う? 韓国ドラマのオリジナルサウン…

  • 8

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 9

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 10

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 9

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中