ベラルーシ版ワグネル「ガルドセルビス」とは?──ひしひし伝わるプーチンからの強い「圧」
ウクライナで戦死したワーグナー兵の葬式 IGOR RUSSAKーREUTERS
<ベラルーシがウクライナに介入する意図はないと見られているが、ルカシェンコにとって最も重要なのは「盟友」からの圧力>
ついにあの国がウクライナ戦争に参戦する日が近づいているのだろうか。
ベラルーシの反体制派幹部がドイツ国際公共放送ドイチェ・ウェレに語ったところによれば、ベラルーシのセキュリティー企業ガルドセルビスがここ数カ月間で傭兵を1000人規模で増やし、同国の特殊部隊から戦闘訓練を受けているという。
ガルドセルビスは民間企業として唯一、ベラルーシのルカシェンコ大統領から武装を認められた民兵組織で、過去に反体制デモが起きたときには強硬手段でデモを弾圧した。
ロシアの悪名高い民間軍事会社ワーグナー(ワグネル)・グループのベラルーシ版をつくりウクライナに送り込むつもりだと、この反体制派幹部はみている。
ロシアのプーチン大統領の盟友であるルカシェンコはかつて、戦闘への参加は自国領土の防衛に限ると発言したが、プーチンから参戦への圧力を感じているのは確かだ。
米国防総省は、現時点でベラルーシがウクライナに介入する意図はないとみているが......。