ワグネルのトップ、ウクライナ東部ソレダル制圧と発表「中心部では市街戦が続いている」
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ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏は、自社の部隊がウクライナ東部ソレダルを制圧したと明らかにした。写真は8日、ソレダルで砲撃を行う戦車。8日にSNSに投稿されたState Border Guard Service Of Ukraineの動画より(2023年 ロイター)
ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏は10日、自社の部隊がウクライナ東部ソレダルを制圧したと明らかにした。ただ、戦闘は続いているという。複数のロシア通信社が伝えた。
一方、ウクライナはこれに先立ち、ロシアの猛攻にもかかわらず、ウクライナ軍はまだ持ちこたえているとしており、情勢は不透明だ。ウクライナのゼレンスキー大統領は10日夜、ソレダルの支配について言及しなかった。
岩塩坑があることで知られるソレダルは、ロシアが近郊の要衝バフムトとウクライナ東部ドンバス地域の攻略の鍵と見なし、激戦地となっている。ロイターは現地の状況を独自に確認できていない。
ロシアの通信社によると、プリゴジン氏は声明で「ワグネル部隊がソレダル全域を掌握した」とした上で、中心部では市街戦が行われていると述べた。また「捕虜の数は明日発表する」とした。
ロシア国営通信社RIAはその後、激しい戦闘の末、ワグネルがソレダルの岩塩坑を掌握したと報道。岩塩坑は町の郊外にある。米当局者はこれまで、ロシアのプーチン大統領の盟友であるプリゴジン氏がこの地域の岩塩坑の個人的な支配を望んでいるのではないかと語っている。
