強大な近隣国に攻撃されるウクライナの現状を、「明日のわが身」と考えよ(ドイツ外相)
22年11月に開催された国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)では、「気候正義」に向けた重要な前進があった。排出量の多い国が、気候変動の影響を最も受けやすい国々で引き起こした損失や損害を補償する仕組みができつつある。
紛争やその他の危機と同じく、気候非常事態でも最も弱い立場の人が最も苦しむ。女性や子供、高齢者、社会の周縁部に生きる人々だ。
女性の権利は社会の在り方を示す指標だと信じている。独裁体制は女性が声を上げる事態を最も危惧する。イランやアフガニスタン、ウクライナの勇敢な女性は新しい年に向けて勇気を与えてくれる。彼女たちのスローガンは私たちの賛歌であり、彼女たちの信念は私たちの呼び掛けだ。自信を持ち、大胆な行動を起こして、人道のために団結しよう。
アンナレーナ・ベアボック
ANNALENA BAERBOCK
ドイツ緑の党の前共同党首。2013年から連邦議会議員を務め、21年12月に外相に就任した。
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