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ウクライナ情勢ロシア、今春に徴兵年齢拡大へ 上限を27歳から30歳へ引き上げ
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ロシアの有力議員は、軍の人員を3割増やす計画の一環として早ければ今春にも徴兵年齢の上限を引き上げる可能性があると明らかにした。写真はロシア・オムスクで昨年11月、駐屯地へ出発する前に集合場所に並ぶ徴集兵(2023年 ロイター/Alexey Malgavko)
ロシアの有力議員は、軍の人員を3割増やす計画の一環として早ければ今春にも徴兵年齢の上限を引き上げる可能性があると明らかにした。
プーチン大統領は先月、国民の兵役義務の対象年齢を現行の18─27歳から21─30歳に引き上げる国防省の案に支持を示した。
議会国防委員会のアンドレイ・カルタポロフ委員長は議会機関紙のインタビューで、今春の徴兵で対象年齢の上限を30歳に引き上げる可能性があると述べた。18歳から21歳への下限引き上げは1─3年の移行期間を経て行われるとの見方を示した。
これを受け、移行期間設定はウクライナ戦争で生じた大幅な人員不足を補うため徴兵対象者を増やす狙いだとの批判が上がった。
カルタポロフ氏はそうした見方を否定し、対象年齢を21歳に引き上げた後は徴兵者を増やす計画はないとタス通信に述べた。
