最新記事

英王室

英国の伝統を侮辱? メーガン「ふざけたお辞儀」に大批判...キャサリンの「お手本」に脚光も

Princess Diana Curtsying Goes Viral Ahead of 'Harry & Meghan' Part II

2022年12月16日(金)21時40分
ジャック・ロイストン
ヘンリー王子夫妻とエリザベス女王

ヘンリー王子夫妻とエリザベス女王(2018年6月) John Stillwell/Pool via Reuters

<番組でメーガン妃が再現した女王への「お辞儀」に批判殺到。ダイアナ妃やキャサリン妃の正しいお辞儀に改めて注目が集まる結果にも>

ネットフリックスのドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」の第1部で、メーガン妃がエリザベス女王と初めて対面した際のカーテシー(お辞儀)を大袈裟に再現して批判が集まっている。そんななか、かつてダイアナ妃やキャサリン妃が見せた「お手本」となるカーテシーの動画がネット上で拡散され、改めて話題となっている。

【動画】メーガン妃の「ふざけたカーテシー」、ダイアナ妃とキャサリン妃の「お手本」カーテシー

「ダイアナ妃の5つのカーテシー」と題された動画は、「ハリー&メーガン」の第2部が配信される直前にTikTokに投稿されると、14時間で250万回再生され、「いいね」が30万件集まった。

ヘンリー王子はドキュメンタリー番組内で、ウィンザーのロイヤルロッジで初めてメーガン妃をエリザベス女王に紹介した時のことをこう振り返った。「祖母にお辞儀をすること、そしてカーテシーが必要なことをどう説明する? 特にアメリカ人に対しては妙な感じだ」

それに対してメーガン妃は、「今になって大変なことなのだと理解し始めている。アメリカ人にはわかると思うが、『Medieval Times Dinner and Tournament』(中世風のゲームを演出する劇場型レストラン)みたいに、私はこうやってカーテシーをした」と言うと、腕を大きく広げて仰々しいカーテシーの様子を再現した。

そして、「『女王陛下にお会いできて光栄です、これでよかった?』という感じ。とても緊張した」と述べた。

伝統をばかにされてヘンリー王子も不快に?

このメーガン妃の様子が、女王を軽視しているとしてイギリス国内で反発を呼んだ。ITVニュースの王室担当エディターであるクリス・シップは、オーストラリアの番組「サンライズ」に対し、「あれを番組で使ったことに驚いた。ヘンリー王子の顔を見ても、亡くなった祖母のエリザベス女王を軽視するかのようなメーガン妃の振る舞いに、やや不快そうな顔をしていた」と述べた。

イギリスを拠点とするPRの専門家で、マーケティング会社「Go Up」のCEOであるエドワード・コーラム・ジェームズは「今回の最大の失態は、王室ではなくサセックス侯爵夫妻によるもので、恥ずべきお辞儀の真似だ」とニューズウィークに語った。「他国の文化を理解できなくても、その文化を尊重するならば許される。その文化を理解せず、ばかにしたり見下したりするのは、別の話だ」

さらに「私は中立的な立場だが、王室支持者であろうとなかろうと、女王にお辞儀をすることは英王室の伝統として深く根付いており、労働者から多くの有名人まで、皆が同じように誇りを持って行っている」とコーラム・ジェームズは指摘。「彼女はそれを嘲笑しているだけでなく、英国文化の一面を嘲笑している。そんなことが許されるのは、メーガン・マークルのような超特権階級に属する一部の人たちだ」と述べた。

メーガン妃に対する反発の余波で、キャサリン妃のカーテシーをまとめた動画もネット上で拡散。その謙虚で、女王への敬愛が感じられるカーテシーの様子に、改めて称賛が集まることとなった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ショルツ独首相、2期目出馬へ ピストリウス国防相が

ワールド

米共和強硬派ゲーツ氏、司法長官の指名辞退 買春疑惑

ビジネス

車載電池のスウェーデン・ノースボルト、米で破産申請

ビジネス

自動車大手、トランプ氏にEV税控除維持と自動運転促
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 10
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中