ヘンリー&メーガンのドキュメンタリー、予告編発表のタイミングに「悪意がある」と批判殺到
ヘンリー王子とメーガン妃(2022年6月3日) Dylan Martinez-REUTERS
<ウィリアム皇太子夫妻の訪米中というタイミングなだけに「兄への宣戦布告」と受け取った人も多い。早くも物議を醸す2人のドキュメンタリーだが、英米では反応に違いも>
2020年に英王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃夫妻の知られざるプライベートが明かされるネットフリックスのドキュメンタリー番組『Harry & Meghan(ハリー&メーガン)』の予告編が1日、公開された。王室批判を繰り返してきた夫妻の「新たな爆弾投下」になると噂されるドキュメンタリーの一端がついに明かされたのは、奇しくも兄ウィリアム皇太子夫妻がエリザベス女王亡き後初となる外遊で米国を訪問中のことだった。
【予告編】すでに不穏... 「新たな爆弾」と噂されるヘンリー夫妻のドキュメンタリー
ウィリアム皇太子は、自らが設立した環境賞の授賞式に出席するため3日間の日程で訪米し、バイデン米大統領との会見も組まれるなど皇太子となって初の国際舞台で華やかな活躍が期待されていた。
本来なら避けるべきタイミングを狙い撃ちしたかのような行為に、「兄からスポットライトを奪うため」だと批判が殺到。最大限の注目を集めようとしているかのように見えるヘンリー王子夫妻に対し、リアリティ番組で私生活を晒して名声を手にしたお騒がせセレブ一家「カーダシアン家」と重ね合わせる声さえ出ている。
ここ数年確執が取り沙汰されてきた兄弟だけに、このタイミングでのお披露目は「弟から兄への宣戦布告」と受け取った人も多く、エリザベス女王がこの局面にこの世にいなくて良かったと安堵する声もある。
英国の人気司会者ピアーズ・モーガンは、(このタイミングで)故意に予告編を公開して兄の大切な外遊を台無しにしたとツイートし、「忌まわしい偽善者」とぶった斬った。また、マーガレット・サッチャー元英首相の側近も、「もしアカデミー賞に"傲慢・虚栄心・ナルシシズム"に対して与えられる賞があるとしたら、メーガンとヘンリーは最有力候補になるでしょう」と嫌味を述べている。
予告編からすでに不穏
王室関係者の間でも「故意に魚雷で(ウィリアム皇太子を)攻撃した」と信じる者がいると英メディアが伝えているが、物議を醸した予告編とは一体どのようなものだったのか。
交際から結婚、王室離脱に至る決断まで知られざる夫妻の素顔が明かされる全6話からなる番組を1分ほどにまとめた予告編は、夫妻の幸せそうな白黒のプライベート写真の構成から始まり、ソファーで泣くメーガン妃や涙を拭う場面などが続く。最後は「これほど高い賭けなら、私たちの物語は私たちから聞く方が、より理にかなっていると思わない?」と語る妃の映像で締めくくられている。
これだけでもセンセーショナルな内容であることは想像に容易いが、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の姿が映し出された直後に「閉ざされた扉の向こうで何が起きているのか誰にも見えない」と語るヘンリー王子のナレーションが流れることが、最大のポイントだ。
冷たい表情でカメラを睨みつけるようなキャサリン妃の姿が確認でき、「家族を守るために、できることはすべてやらなければならなかった」と話すヘンリー王子のインタビュー映像へと続く流れは、ウィリアム皇太子夫妻との間の不穏な空気を予告しているように見える。