15人を負傷させたヒョウ、ものすごい速度で車を襲撃
Shocking Video Shows Leopard Who Injured 15 People Attack Car Window
Freder-iStock.
<普段はあまり人を襲わないとされるヒョウが、インド北東部で大勢の人を襲う事件が発生。珍しい「襲撃映像」も話題に>
インドで12月26日、1頭のヒョウが子供を含む15人を襲ってけがをさせる事件が起きた。このヒョウはその後、走行中の車にも襲いかかり、その様子を捉えた動画がソーシャルメディアに投稿されて話題になっている。
日刊紙タイムズ・オブ・インディアが報じたところでは、事件が起きたのはその日の朝。ヒョウがインド北東部アッサム州ジョールハート県にある雨林研究所の敷地内に現れた。
複数の子供や研究所スタッフを含む、少なくとも15人が襲われて近くの病院に運ばれたが、いずれも容態は安定しているという。
近くの自然保護区にいたヒョウが、食べ物を探して研究所の敷地内に迷い込んできたのではないかというのが地元当局の見方だ。
同紙によれば、事件を受けてヒョウの捜索が始まった。人家の近くをうろつく姿も目撃され、近隣住民は家を出ないよう求められたという。
「ヒョウは非常に攻撃的になっている。研究所の敷地内にわなを仕掛けた。追跡を続けている」と、地元の森林管理当局者は同紙に語った。
捜索の末、発見したレンジャーも負傷
このヒョウが地元住民の乗った車に飛びかかる動画が、SNSに投稿された。
ヒョウは背の高いフェンスを飛び越えて道路の端にひらりと着地するや、目の前を通りがかった車に飛びつく。前足の爪で窓にしがみつこうとしたが、車が速度を上げたため、爪に引っかかった車の部品もろとも下に落ちてしまった。
ヒョウは車の向きとは反対方向に逃げた。動画にはヒョウが研究所の周辺をうろつく姿も捉えられている。
捜索は24時間以上続けられ、ヒョウは翌27日に地元当局に取り押さえられたと、地元メディアのプラティディン・タイムは報じている。ヒョウを見つけた森林警備官もけがをした(程度は不明)。ヒョウは森林管理当局のオフィスに運ばれた。
襲撃のきっかけが何だったかは明らかになっていないが、ヒョウがこのように人を襲うことはあまりないと考えられている。
BBCワイルドライフ誌によれば、ヒョウは大型獣の中でも人間を襲うことが最も少ない部類に属するが、手負いで狩りができなかったり、何らかの形でその身が脅かされている場合には、襲ってくる可能性があるという。