米関税24%の衝撃、日本株一時1600円超安 市場心理「陰の極」

4月3日の東京株式市場で、日経平均は急落している。一時1623円安の3万4102円00銭に下落した。2024年2月、都内の株価ボードで撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Noriyuki Hirata
[東京 3日 ロイター] - 日本がトランプ関税の対象になり税率も24%と予想外の高率となったことを受け、3日の東京市場では、リスクポジションを落とす動きが一段と進んだ。日経平均株価は一時1623円安の3万4102円00銭まで下落した。為替市場でも147円半ばまで約2円の円高が進行した。市場心理は「陰の極」にあるとの声も出ている。
トランプ米大統領は日本時間の早朝、米国に高い関税率を課す国・地域に同水準の関税を適用する「相互関税」をかけると発表。国・地域別の関税率は日本が24%、中国が34%、英国が10%、欧州連合(EU)が20%などとした。
市場では「厳しめの内容となった。発表を受けて日経平均の先物が下落する一方、金利の低下が進んでおり、景気悪化を織り込んでいるようだ」(三菱UFJアセットマネジメントの石金淳チーフファンドマネジャー)との声が聞かれる。
ドル/円は一時147円台に下落しており、投資家心理の重しになっている。東証プライム市場の9割超の銘柄が値下がりし、全面安の商状。東証33業種のうち医薬品を除く32業種が下落している。
みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、主要国の中で厳しい税率を課せられるのは日本とカナダと指摘。EUの20%よりも日本の税率が高かったことが重要なポイントだとし「相対的にみて日本が不利であることは明らか。これまでと同様、日本株は出遅れとなる可能性が高い」と話している。
債券市場では、米金利とともに円金利は当面低下しやすいとの見方もある。関西みらい銀行の石田武ストラテジストは、初期反応としては、米国の景気減速が意識されやすく「米金利に低下圧力がかかりやすい」との見方を示す。
4月30日―5月1日会合での日銀の追加利上げ観測は後退し、6月や7月会合での追加利上げも厳しくなる印象だと石田氏はみている。
<トランプ「減税」への期待も>
市場心理は「陰の極」にあると、外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長はみている。関税によるインフレ再燃の可能性を踏まえると、米連邦準備理事会(FRB)の利下げは目先で遅れる公算が高そうだとして「リスクオフが一巡すれば、6月の利下げは厳しいとの見方になり、ドル買い戻しの余地が生じるのではないか」という。
日経平均は、売りが一巡した後は下げ渋りもうかがえる。三菱UFJAMの石金氏は、金利の低下が進んでおり、政策催促相場の様相になってきたとの見方を示し「各国が対策を打ち始めていることは株価のサポートになる」と話す。
野村アセットマネジメントの石黒英之チーフ・ストラテジストは、関税は減税の財源確保の側面もあるとの見方を示す。減税の議論が進展すれば株価もサポートされるとみており「米政権がいかに早く、関税から次のステップに移行するかが焦点になる」と話している。