『鳥肌が立つわ』──トランプは離婚後のダイアナ元妃に迫って振られていた
Donald Trump 'Aggressively Pursued' Princess Diana After Her Divorce—Book
ダイアナの離婚後、トランプがダイアナの歓心を買おうとしたという話は、ダイアナの友人でテレビ司会者のセリーナ・スコットが書いた記事に端を発している。
スコットは95年にトランプを取材したことがある。ところがトランプはインタビューの中での自分の描かれ方が気に入らず、「脅迫するような」手紙を何年にもわたって送りつけてきたとスコットは主張している。
さて2015年、スコットはダイアナと昼食を共にした思い出について記事を書いた。その席でダイアナは、トランプが接近してくることへの懸念を訴えていたという。
「ケンジントン宮殿に住んでいたダイアナに対し、トランプは1つ何百ポンドもするような巨大な花束を山のように送りつけた」とスコットは書いたとサンデー・タイムズ紙は伝えている。「トランプは明らかにダイアナを究極のトロフィーワイフ(見せびらかすための妻)だと考えていた」
「家にバラやランの花が山と積まれ、どうしたらいいのかダイアナの悩みは深まった。トランプにストーカーされているような気分になってきたのだ」とスコットは書いた。
英王室を妙に持ち上げるように
そしてスコットは、どう対応すべきかダイアナから相談を受けたという。
「『どうしたらいい?』とダイアナは言った。『鳥肌が立つわ』」
「『ゴミ箱に捨てちゃいなさいよ』と私はアドバイスした。ダイアナは笑った」
スコットが思い出をつづったのはちょうど2016年の大統領選を前にした時期で、トランプはブリティッシュTVの番組で、司会のピアース・モーガンからダイアナ元妃との関係について聞かれた。
「あなたがダイアナ元妃に胸をドキドキさせていたという話が最近、相次いで出てきているが」と、モーガンは尋ねた。
「全くの嘘だ」とトランプは答えた。「まったくの嘘っぱちだ。彼女のことは好きだった。ニューヨークで1度会ったことがあるけれど、列に並んで握手をしてもらった1回きりだ。記事には私が電話をしたとか何とか書いてあったが、全くの嘘だ」
「確かに彼女のことは敬ってはいた」とトランプは元妃について述べた。「だがそういう見地からの関心はゼロだ。会ったのは1度だけで、とてもきれいな人だと思った」
トランプは大統領になって以降、英王室の一部の人々にをやたらと持ち上げている。9月にエリザベス前女王が亡くなった際には長い追悼文を書き、チャールズ新国王については「偉大で傑出した後継者」と述べた。
本誌はトランプの事務所にコメントを求めたが回答は得られていない。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら