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新型コロナウイルス従業員の大量「逃亡」動画が話題...中国の工場「封鎖」がもたらすiPhone供給危機
鄭州市の宿舎から帰省する従業員(10月30日) VCG/GETTY IMAGES
<ゼロコロナ政策のため、当局によって封鎖されたフォックスコンの工業団地。劣悪な環境から脱出する労働者たちが続出し、iPhone生産への影響も予想される>
アメリカのホリデーシーズンを前に、中国のゼロコロナ政策がiPhoneの生産にブレーキをかけるかもしれない。11月2日、中国河南省鄭州市当局はコロナ封じ込め策として、市内にある米アップルの主要サプライヤー、台湾のフォックスコン(鴻海科技集団)の工業団地を11月9日まで封鎖すると発表した。
ここには従業員20万人を抱える世界最大のiPhone工場があり、最新機種のiPhone14も製造。同社は通常どおり生産を続けるとしているが、ロックダウンにより団地内では必要不可欠な労働者や車両以外は通行禁止となる。
封鎖直前にはクラスターが発生した団地から従業員が集団で逃げ出す動画が拡散。フォックスコンの劣悪な労働環境が批判にさらされている。
■【動画】封鎖で食糧不足が深刻化したこともあり、我先に脱出する中国工場の労働者たち
同社は世界のiPhoneの7割を出荷しており、その大部分が鄭州の工場で製造されている。iPhoneの年間売り上げの30%を占めるアメリカのホリデーシーズンを前に、人手不足が懸念される。