最新記事

健康

「仰天した!」耳が聴こえないと悩んでいた男、5年間イヤホンの部品が詰まっていた

2022年11月22日(火)19時28分
青葉やまと

5年ほど前から耳が聴こえにくいことに悩まされていた......(写真はイメージ)ProfessionalStudioImages-iStock

<5年間ほど耳の聴こえに悩んでいた、イギリスの男性。片耳の聴覚を失ったと考えていたが......>

イングランド南西部に住む66歳のウォレス・リーさんは、5年ほど前から耳が聴こえにくいことに悩まされていた。左の耳がほぼ聴こえないことから日常生活に不便を来しており、半ば諦め気味だったようだ。

リーさんは以前ラグビーを熱心にプレーしており、その影響で聴覚がダメージを受けたと考えていた。また、海軍でエンジンを扱う仕事柄、激しい騒音に日常的にさらされた期間があり、聴力が衰えるのも自然なことだと受け止めていたという。英デイリー・レコードによると、リーさんは24年間、海軍でヘリのエンジン関係の仕事に従事していた。

しかし、原因は意外なところにあった。以前買ったワイヤレスイヤホンのピースが5年間も耳のなかに詰まったままの状態となり、それが聴こえを妨げていたのだ。

自分で内視鏡を買ってみた

以前のような聴こえを諦めきれなかったリーさんは、耳のなかを確認したいと考えたようだ。自ら市販の内視鏡キットを購入すると、耳のなかの様子をモニターで確認した。

すると耳の奥の方に、なにやら白い物体が詰まっているのが見えた。英BBCは、このときの画像を掲載している。ピンクの耳道の途中を、明らかに人工物とおぼしき白い管状の物体がふさいでいる様子を確認できる。

管にふさがれて体液などが溜まったのか、手前には茶色の液体が泡立っており、近くには耳垢らしき固形物も付着している。長い年月のうちにこの固形物は強固に固まり、異物を外耳道の内側にしっかりと固定していた。

スポッと抜けた異物 聴こえも即座に改善

異物の詰まりが聴力の衰えを引き起こしていると確信したリーさんは、耳鼻科を受診することにした。リーさんがBBCに語ったところによると、5年も詰まっていた異物を見て医師は「仰天した」という。

「はじめに(医師は異物を)吸い出そうとしました......が、あまりに長く詰まっており耳垢が堅く蓄積していたため、まったく動く気配はありませんでした」

「そこで医師は別のチューブに小型のピンセットを通し、それを外耳道に入れていったのです。ぐいぐい引っ張られる感覚があり、そして突然、(異物が)スポッと抜け出ました」

5年間も聴こえに悩んだリーさんだったが、ひとたび異物が除かれると聴力はあっというまに戻ったようだ。英デイリー・メール紙は、問題が「即座に解消した」と伝えている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ロシア、ウクライナで化学兵器使用 禁止条約に違反=

ビジネス

ドル一時153円まで4円超下落、再び介入観測 日本

ワールド

米、新たな対ロシア制裁発表 中国企業を狙い撃ち

ビジネス

米地銀NYCB、向こう2年の利益見通しが予想大幅に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    パレスチナ支持の学生運動を激化させた2つの要因

  • 10

    大卒でない人にはチャンスも与えられない...そんなア…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 9

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中