ロシアが本土攻撃に備える動き、不可解なその意味は
Five Signs That Russia Is Preparing for All-Out War
5. 政府高官らが避難訓練
ロシア政府と連邦議会は大規模な避難訓練の準備を進めている。
ロシアの非政府系通信社インタファックスは、ロシア連邦保安局(FSB)広報部の発表として、11月1日から3日間にわたり政府と議会が緊急避難訓練を実施すると伝えた。公務員や議員らに対する「テロの性質を帯びた脅威」に備える訓練だという。
以上のような動きは、「ロシアが何らかの準備を進めている」ことを示すと、米シンクタンク・欧州政策分析センター(CEPA)の「大西洋横断防衛安全保障プログラム」のスタッフ、クリスタ・ビクスニンズは本誌に語った。
「ロシアがウクライナ戦争で劣勢に追い込まれていることは誰の目にも明らかだ。クレムリンは形勢挽回のために思い切った手段を講じる必要がある」
モスクワなどで防空シェルターが準備されているのは「懸念材料」ではあるが、こうした動きは大々的なニセ情報キャンペーンの一環とも解釈できると、ビクスニンズは言う。戦争を仕掛けたのはプーチンなのに、あたかもロシアが西側に追い詰められた被害者であるかのように見せようという魂胆なのかもしれない。
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