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ロシア軍窃盗が横行、半数が病気... 動員されたロシア兵が撮ったキャンプ内部の悲惨な実情
プーチン大統領の発令した「部分的動員令」により戦地に派遣される男性(10月7日、ロシア・オムスク) Alexey Malgavko-REUTERS
<テントには「役に立たない」ストーブが一つだけ。目を離せばそれさえ盗まれるとおびえる兵士>
あるロシア兵が撮影したキャンプ内部の悲惨な様子がソーシャルメディア上で話題となっている。ロシアメディアを監視する団体「ロシアン・メディア・モニター」の創設者で、米誌デイリー・ビーストのコラムニストであるジュリア・デイビスがツイッター上でこの映像を紹介した。
最近ロシア軍に動員されたとみられる匿名の男は歩きながら、彼らがいかに劣悪な環境に置かれているかを淡々と説明する。動画に映っている兵士は全員ハンティ・マンシースクの出身だという。ハンティ・マンシースクは、ロシア中西部の都市でハンティ・マンシ自治管区の行政の中心地だ。
このキャンプでは窃盗が横行し、病気も流行っているという。動画の冒頭、兵士は「テニスシューズも軍靴も持っていない」と語る。数人が寝床にしているテントには暖を取るためのストーブが一つしかなく、それも「何の役にも立たなかった」と言う。
「私の声はしゃがれてひどいし、兵士の半分は風邪をひいてしまった」
テントからはさらにマットレスまで盗まれたが、(窃盗は)生き残るための唯一の方法だから仕方ないと力なくつぶやく。テントから離れるとストーブも盗られかねないと警戒する。
このようにキャンプ内では盗難が絶えないにもかかわらず、上役にはまるで力になる様子がない。
「副官には『私はお前のママかパパか? 自分で見つけろ』と言われた」
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