最新記事

中台関係

台湾、中国・福建省の沖合にある金門で国籍不明の民用ドローンを撃墜

2022年9月1日(木)17時34分
中国のドローン

中国の民用ドローン Jason Lee - REUTERS

台湾の国防部(国防省)は1日、中国・福建省のすぐ沖合にある金門群島の空域に国籍不明の民用無人機(ドローン)が侵入したため、撃墜したと発表した。防衛区域の安全を維持するため、調査と監視を継続するとした。

台湾を自国の一部と見なす中国は、ペロシ米下院議長の台湾訪問に反発し先月初めから台湾周辺で軍事演習を実施している。

最近は、中国本土沿岸の台湾側の島周辺に中国の無人機が飛来する事例が増えている。

金門防衛司令部によると、無人機は正午(日本時間午後1時)過ぎに獅島上空の制限空域に入った。獅島駐留軍が警告を発したものの反応がなかったため撃墜したと説明した。残骸は海に落下したとしている。

蔡英文総統は先月30日に、台湾は「中国の挑発行為」に自制を示すものの、必要ならば「強力な対抗措置」を取ることもできると表明。その日に台湾軍は台湾領の島付近を旋回していた中国の無人機に初の威嚇射撃をしたと発表した。

台湾総統府によると、蔡総統は1日、軍に対し、中国は台湾を威嚇する目的で無人機の侵入飛行、その他「グレーゾーン」戦術を使い続けていると訓示した。また、台湾は自ら紛争を引き起こすことはしないが、対抗措置を取らないという意味ではないと再度強調したという。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏暗殺未遂の容疑者を訴追、銃不法所持で 現

ビジネス

米国の物価情勢「重要な転換点」、雇用に重点を=NE

ワールド

ドイツ、不法移民抑制へ国境管理強化 専門家は効果疑

ビジネス

ボーイング、雇用凍結・一時解雇を検討 スト4日目に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優雅でドラマチックな瞬間に注目
  • 2
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰だこれは」「撤去しろ」と批判殺到してしまう
  • 3
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将来の「和解は考えられない」と伝記作家が断言
  • 4
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない…
  • 5
    バルト三国で、急速に強まるロシアの「侵攻」への警…
  • 6
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 7
    広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリ…
  • 8
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 9
    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…
  • 10
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 4
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 5
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 6
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 7
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 8
    キャサリン妃、化学療法終了も「まだ完全復帰はない…
  • 9
    33店舗が閉店、100店舗を割るヨーカドーの真相...い…
  • 10
    世界に離散、大富豪も多い...「ユダヤ」とは一体何な…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すればいいのか?【最新研究】
  • 4
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 5
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 6
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 7
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 8
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 9
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 10
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中