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中台関係台湾、中国軍ドローンに初の威嚇射撃 蔡総統「強力な措置」表明後
中国の海岸に近い台湾領内の島付近を旋回していた中国の無人航空機(ドローン)に威嚇射撃を行った。軍の報道官が明らかにした。8月6日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
台湾軍は30日、中国の海岸に近い台湾領内の島付近を旋回していた中国の無人航空機(ドローン)に威嚇射撃を行った。軍の報道官が明らかにした。
ペロシ米下院議長の台湾訪問を受けて中台の緊張が高まる中、こうした威嚇射撃が行われたのは初めて。
台湾を自国領土の一部と主張する中国は、ペロシ氏の訪台後に軍事演習を実施。その一環として中国に近い台湾の島々に繰り返しドローンを飛行させている。
金門防衛司令部の報道官によると、実弾は午後6時(日本時間午後7時)前、二胆島に接近したドローンに向け発射された。ドローンはその後、中国に戻ったという。
ドローンへの威嚇射撃に先立ち、蔡英文総統は「中国の挑発行為」に台湾は自制を示すものの、必要ならば「強力な対抗措置」を取ることもできると訴えていた。
中国側からの反応は今のところない。中国外務省は29日、台湾が実効支配する金門島付近に中国のドローンが新たに侵入したとの台湾国防部(国防省)の発表に対し「騒ぐほどのことではない」と一蹴した。
米当局者は匿名を条件に、中国が状況をエスカレートさせるのではなく嫌がらせのために無人機を使用しているようだと指摘。その上で、状況を注意深く監視しており、一般的な事故を懸念していると述べた。